だから、歴史って面白くなれる

最近、歴史のことを少し知りたくなっている。

きっかけのひとつはまちがいなく「COTEN RADIO」というポッドキャスト番組。
何気なく聴き始めた番組だけど、歴史に興味がないわたしにもすごく面白く感じられて、通勤の合間にちょこちょこと聞いている。

(あまりに面白いので、ポッドキャスト人気ランキングは常にトップ。そらそうよ)

わたしは学生時代、歴史はどちらかと言えば苦手だった。
誰が天下とってどんな時代だったとか、正直興味が持てなかった。

大学受験の時は日本史を選択したけど、覚えても覚えてもわからん問題が多すぎることに辟易して、秋の終わり頃には見切りをつけてそれ以来ほとんど勉強しなかった。


そんなわたしに今、歴史をもっと知りたいという気持ちがすこしだけ芽生えている。

ひとつにはコテンラジオの語り口が面白いのもあるんだけど、"学生時代にくらべて、わたしが色んな知識を知ったから"というのもあると思う。

たとえば今は、アメリカの歴史をテーマにしたエピソードを聴いている。
10年前のわたしだったら毛ほども興味のないテーマだ。
なぜ聴こうと思ったかといえば、ここ数年で『風とともに去りぬ』と『若草物語』を読んだからだ。

両作品とも、アメリカの南北戦争の時代が舞台になっている。
たしか、前者は南部側の、後者は北部側の人々の目線で描かれている。

どちらも魅力的な登場人物ばかりなのに、どうしてこの人たちは対立しなければいけないのか。
その答えが、コテンラジオのエピソードに散りばめられているから、大変興味深い気持ちで聞くことができる。


こんな風に、自分の知っていることと結びつくと、歴史は途端に面白く感じられる。
さらに面白いのが、その結びつきはいろいろな視点から探し出すことができるということだ。

その時代、日本はどんな時代だった?
彼/彼女が生まれた時は、その国で何が起きた?
歳の近い有名人は?

自分の知識や知っているエピソードは、歳をとるにつれてどんどん増えていく。
だからきっと、歳を取ればとるほど歴史は面白く感じられるのだろうし、今まで苦手だった人もどんどん面白くなっていける。
昔の私にとってつまらなかったただの歴史的事件も、今の私なら何かしらの結びつきをそこに見出せるかもしれないのだ。

これって、あれにちょっと似てる。
シリーズものの作品で、あるエピソードに他のエピソードの登場人物が出てきて、「そこで繋がるのかー!」と興奮する気持ち。
歴史を学ぶと、自分の持ってるあらゆる知識が、伏線回収のごとく繋がっていくんじゃないか、そんな予感がする。

だから知りたい、歴史のことを。
そんな新しい自分の芽に気づいて、ちょっと嬉しくなった冬の日です。

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