一般解と特殊解

ここ数日読んでいたのが、本多静六『私の財産告白』という本。
実直にお金を貯めて投資して、大金持ちになった人の自伝だ。
文章に古臭い感じはあまりなく、ユーモアもあってするすると読めた。

面白かったのが解説。

しかし、これらの成功物語には根本的な欠点がある。それは、彼らの生き様は「特殊解」だということだ。世の中には、「一般解」と「特殊解」がある。「一般解」は世間一般に通用する。そして、「特殊解」は、応用問題の解答として優れている。しかし、「特殊解」は万人に当てはまるということはない。

— 私の財産告白 by 本多 静六
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本多静六氏の『私の財産告白』は、多くの成功物語とは異なる。そこには、「特殊解」はない。全編で「一般解」が貫き通されている。

— 私の財産告白 by 本多 静六

先日読んだ、勝間和代氏の『勝間式金持ちになる読書法』では、とにかく本をたくさん読みなさいと主張されていた。
なぜなら、小手先のノウハウじゃなくて、もっと大きな世の中の法則がわかるようになるから。
確かそんなことが書いてあったように思う。
これが、「一般解」と「特殊解」という言葉でスッと腑に落ちた。

本を読むのは、一般解を知るためだったんだ。

本をたくさん読んでいると、不思議と「ああこれは真実なんだな」というような感覚になることがある。
何人もの著者が、表現は違えど同じことを言っていることが。
そういうのが「一般解」なのかもしれない。


ちなみに、『私の財産告白』を通じてわたしが発見した「一般解」が、"仕事は一生懸命やるべし"だ。
世の中そこそこやって成功しているように見える人もいるけど、その状態に至るまでには、たぶんどこかで一生懸命やってた時期がある。
そこを通らずして本当の成功はないのだ。

あー、こういう発見があるから本は面白い!

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