なぜフィクションの中の日本は史実よりも右寄りなのか~共産満州仮説

※基本的に作者の妄想による考察です
※特定の政治的立場について何か言いたいわけではありません

さて、漫画やアニメ、特撮において顕著に見られる傾向ですけど史実の日本に比べてフィクションの中で描かれる日本は遥かに政治体制的に軍国主義化、少なくとも軍事に対するアレルギーは極めて少ないように思えます。
自衛隊ではなく「国防軍」などちゃんと軍という名前を名乗る常備軍を持つ国家体制であることもよくありますね。
これは特撮のみではなく、普通のテレビドラマにおいても右派的な色彩が濃い(例えば排外主義、あるいは軍事強国化を目指す)政治家が割りとポンとお出しされて、かつ国民や官公庁の支持を得ている描写がされたりします。

これを簡単にマスゴミやクリエイティブな人は左翼が多いから…という結論で片付けるのはちともったいないと思うんですよ。
ここで私はあえて唱えます。フィクションの中の日本はおそらく史実とは大きく異なった歴史を終戦前後から辿っていると。
具体的に考えていきましょう。まず広島・長崎の原爆投下があって、日本が敗戦を迎えたところまでは史実と一緒だと思われます。多くのフィクションであってもそこは変わっていない、変えていないことが確認できます。じゃあなんでフィクションの中の日本は史実の日本と異なり「再軍備する際軍という名前を名乗り、重武装する必要があったのか」というのをまず考えてみます。史実で敗戦国でありながら「軍」というものが再建された国にドイツ連邦共和国…西ドイツがあります。そう、日本を西ドイツを同じように分断国家にしてしまえば「軍」の再建は容易であると考えます。しかしフィクションの中の日本であっても分かりやすく分断国家となっているケースはやはり例外的ですし、シチュエーションとして一般的とは言えません。そこである仮説を立ててみました。

フィクションの中の大日本帝国は終戦時に満州・及び朝鮮半島で反乱が起こり分断国家と化している。

例えば終戦工作が進んでいる時点で聖戦継続派が当時の植民地である朝鮮半島や満州に密かに兵力や武器等を集め(ソ連へ備える名目があるとやりやすい気もします)、ソ連の対日参戦前後で事実上独立、ソ連に対して徹底的に抗戦をした…みたいなシナリオです。本土は無条件降伏するんですけれど、朝鮮半島と満州は徹底抗戦しつつ「こっちが正当な日本政府だ」みたいな感じで独立してソ連と中華民国と戦います。
実はこのアイデア思いついたの相棒で「東国」という中国ではない謎の国が出てきたのを見て思いついたのは秘密です。政治的なめんどくささを回避しようとした設定から更にめんどくさい設定を思いつくのが駄犬です。

で、この後個人的には満州と朝鮮半島はソ連に負けて共産化すれば、フィクションでよくある日本の重武装もある程度現実的な話になるのかなと。チェジュ島まで赤くなったらたぶんアメリカも史実とは大きく違う対応をしてくるでしょうしね。ついでにこれだといくつか日本の漫画やアニメによくある傾向について辻褄の合う説明ができるんですよ。

Q なんで日本の漫画やアニメに韓国出てこないの?
A フィクションの日本がある世界だとおそらく韓国という国自体が存在しません。ただし韓国文化自体は在日コリアンなどの文化として残るのでキムチや焼肉や参鶏湯はあります。

Q 日本の漫画やアニメの中国描写、やたら古いか香港よりなのはなぜ?
A 中国がおそらく事実上の南北朝時代に突入するため(共産満州の場合)、史実より発展していない可能性が非常に高いです。経済の中心地も上海ではなく香港のママの可能性も高いと思います。

ウマ娘のアニメに出てきた「高麗航空」も平壌で設立された共産満州(東国?)の経済特区を拠点とするLCCだと考えると面白いですね。あとこの場合史実とは大きくルーズベルトとスターリンの思考が異なります。もしくは指導者自体が違うのかもしれません。あんまりここらへんは突っ込んで考えるとめんどくさいことになりがちなのでこれぐらいにしておきます。

今日のところはこんなところで。
また書きたくなったら終電ちゃんとびんちょうたんのクロスとか、無惨様を岸信介にして満州国に転生させようとか、ファインモーション(の先祖)とジョナサン・スウィフトのアイルランド王国建国ものがたりとかろくでもない設定だけ書き散らすかも知れません。

おしまい



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