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中身はみえないけど、顔がみえる福袋。ヤマチク「竹の、箸だけ」福袋2022、発売します。

ヤマチクのお箸の「使い手」さんの声をお届けするnoteマガジン「竹のお箸のある暮らし」。

ヤマチクは、熊本の山奥で「竹の、箸だけ」を58年間作り続ける小さなものづくり企業です。

日本中で誰よりも竹のお箸のことを考えている、ヤマチクのスタッフたち。
これまで「使う人のことをトコトン考えたお箸」を数多く世の中へ送り出してきました。

ミシュラン1つ星のシェフなど一流の料理人のご要望に応えたお箸。

国内外でデザイン賞を受賞した自社ブランド『okaeri』。

日々料理をする中で感じる、ちょっとした困りごとを解決した『おかえりの菜箸』。

「こんなお箸があったらいいのに」「こんなお箸を家族に使ってほしい」と、常にお箸を使う人のことを考えているスタッフの声は、まさにヤマチクの商品開発の源泉。

竹のお箸を作るプロであることはもちろん、毎日の食事や料理で竹のお箸を使う「一番のヤマチクファン」でもあるのです。

そこで今年の「福袋」では、そんなヤマチクスタッフがそれぞれが自信を持っておすすめするお箸を詰め込み、お届けします!

お箸をセレクトするのは、世代、勤務年数、仕事内容など、背景の異なる個性豊かなメンバー5人を選抜。

題して、中身はみえないけど、顔がみえる福袋。

どんなお箸が届くかわからないワクワクと、作り手がわかる安心感を、ぜひご自宅でお楽しみください。

ここでは、お箸の作り手であり福袋のお箸を選んだ5人の「顔」をご紹介します。

勤続25年、大ベテランのこだわり満載「和子の福袋」

和子さん

ヤマチク勤続25年、大ベテランの和子さん。
繊細な手仕事と機械での作業を組み合わせ、竹の箸を削って形にする仕事に携わっています。

お箸作りのことなら何でも知っている和子さんは、まさに職場のお母さん的存在。長年にわたって磨いてきた技術と経験はヤマチクの箸作りの根幹を支えています。

子育てをしながら働き続け、今では母親となった娘さんも一緒に親子2代でヤマチクで働いています。

「作っていて一番楽しい」お箸。

そんな和子さんのイチ推しのお箸は『うるし亀甲箸』。

うるし亀甲箸

拭き漆で仕上げた落ち着いたデザインと持ちやすさで、特に自分と同世代の方におすすめとのこと。幅広い世代のお客様に人気の商品ですが、特に若い方からは「親への贈りものに」「実家で昔使っていたから」と購入いただくことが多いのも特徴です。

実は、選んだ理由がもう一つ。

「作っていて楽しい、綺麗に仕上がると嬉しい、と特に感じるお箸だから」

ヤマチクのあらゆるお箸を知り尽くした、作り手ならではの視点です。

「趣味は?」と聞いても「仕事、仕事一筋って言っといて(笑)」と話す和子さん。

毎日のように竹のお箸と向き合い続け、25年たった今も作ることの難しさや達成感、そして何より楽しさを感じる、と穏やかな笑顔で話す姿に、まさに竹のようなしなやかで強い職人としての矜持を感じます。

長い時間をお箸と共に歩んできた和子さんの福袋には、『うるし亀甲箸』をはじめ、作り手としての「楽しい」が込められたお箸と、使い手として「家族の思い出」にまつわるお箸を選びました。

子育て真っ盛りの主婦目線が光る!「ひとみの福袋」

ひとみさん

4歳と2歳の子どもの子育てをしながら、ヤマチクで働く瞳さんは、明るい笑顔と丁寧で堅実な仕事ぶりが光るしっかり者です。

お客様に商品を届ける最終工程である検品・出荷業務を主に担当。ヤマチクのお箸の品質を決める、大切な仕事です。

私とヤマチクをつないでくれた、思い出のお箸。

趣味は美味しいお店を探して食べ歩く「ランチ巡り」という瞳さんは、熊本市内出身。

ヤマチクのある南関町で働いていたご主人との結婚を機に引っ越してきました。その際に結婚祝いとしてご夫婦に贈られたのが、ヤマチクの『うるし白竹彫刻箸』。

白竹彫刻箸

白竹の表皮に縁起の良い柄を彫刻し、さらに拭きうるしで仕上げた、見た目も美しいお箸。今も夫婦で大切に使っている思い出の一品が、瞳さんの選んだイチ推しのお箸です。

それまでは「お箸に特にこだわりはなかった」という瞳さん。結婚祝いをきっかけに竹のお箸と出会い、のちにその生産者であるヤマチクで働くことになったのはきっと何かのご縁だったのでしょう。

瞳さんの福袋は、『うるし白竹彫刻箸』の他、家族に使ってほしいお箸や、毎日使っているお料理用のお箸など、子育て真っ盛りの主婦の生活に根ざした目線で選んでいます。お子様が実際に使っている子ども用のお箸も1膳入ります。

若い人にも、初めての人にも使ってほしいから。「美月の福袋」

美月さん

入社3年目の美月さん。ヤマチクでは、竹を削って形になった後のお箸をコーティング(塗装)する仕事をしています。

塗装には、色付けはもちろん、お箸の強度や耐久性を持たせる効果があり、完成までに何度も何度も塗りを重ねます。

仕事にも慣れてきて少しずつ自信を持てるようになり、楽しく働いています。

仕事中は黙々と集中して取り組む姿が印象的な美月さんの趣味はドライブとカメラ。休日には愛車を運転して県内各地の撮影スポットに出かけ、一眼レフで写真撮影を楽しむアクティブな一面もあります。

さわって、使って、見つけた「推し」のお箸。

ヤマチク入社以来、毎日のようにお箸に触れてきた美月さん。「竹のお箸」と一口に言っても形、太さ、長さなどバリエーションが豊富ですが、ひと通りのお箸を自分でも使って試してみた結果、「持ち手が細くて、箸先が四角くつまみやすいお箸が好き」だと気づいたそう。

その中でもイチ推しは『白竹角箸』。軽くて細くて丈夫。竹のお箸ならではの良さをシンプルに体感できる一品は日々の食卓でも欠かせません。

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今回の福袋では、美月さんが好きな細身のお箸を中心に「自分と同じ20代の方にも使いやすい、ぜひ使ってほしい」と思うアイテムを選んでいます。

全体的にカラフルで日常使いしやすいお箸が多いのが特徴。初めて竹のお箸を使う方にもおすすめのセレクションです。

19歳、新生活で見つけた私のお気に入り。「ひかるの福袋」

ひかるさん

新卒入社一年目、ヤマチクのルーキーひかるさん。
現在はお客様から注文をいただいた商品の出荷業務を担当しています。

普段はおっとり、マイペース。
高校を卒業後ヤマチクに入社して8ヶ月。日々新しいことに直面し、時に社会の厳しさも味わいながらひたむきに仕事に取り組んでいます。

大変なお弁当作りが、ちょっと楽しくなるお箸。

そんなひかるさんのイチ推しのお箸は『白竹三角両研取箸』。

白竹三角両研取り箸

働き始めてから毎朝お弁当を自分で作るようになり、その使いやすさを実感していると言います。

「両端削ってあるので箸先を使い分けできて便利です。例えば片側でひじき、反対側で魚、とか。作っているときも食材が混ざらないし衛生的。箸先も菜箸にしては細めで、きれいに盛り付けまでできます」

持ち手が三角形なので調理中に転がらないのも、忙しい朝にはありがたいところ。さらに食卓で取り箸としても使えるスグレモノです。

今回の福袋では『白竹三角両研取箸』をはじめ、新たな発見の日々の中から見つけたお気に入りを詰め込みました。

選んだ基準は?と尋ねると

「形は様々ですが、持った時に手に馴染みやすいもの。色や柄が綺麗で食卓が華やかになるように、見た目にもこだわって選んでいます」

と、いつものおっとりとした口調で、でもしっかりと答えてくれました。

竹の、箸だけ。を考え続ける男の本気セレクト「三代目の福袋」

三代目

最後は株式会社ヤマチクの三代目。専務取締役の山﨑彰悟さん。
主に営業や商品開発、企画立案などに取り組んでいます。

「日本のお箸の原点である竹のお箸を、もう一度スタンダードにする」

念仏のように唱えている三代目は、誰よりもヤマチクの竹のお箸の良さを知り尽くしています。出張先には必ずマイ箸を持ち歩くという偏愛ぶりです。

有名シェフ達からも絶大な信頼を得ており、これまで有名ブランドのお箸や大手企業のノベルティなどを数多く手掛けてきました。

「ヤマチクにしかできない」が詰まったお箸。

そんな三代目のイチ推しは、『おかえりの箸23cm/細』。

オリジナルブランド『okaeri』は、今やヤマチクを代表するお箸。これまで国内外のデザイン賞を多数受賞しています。

okaeriの箸

「パッケージにばかりに目が行きがちだけど、okaeriにはヤマチクにしか出来ない技術がすべて詰まっている」と三代目は語ります。

特に「指を添える部分に重心を持ってくる」設計がスゴいんだとか。

持ち手の部分が丸く、指を添える重心部分から箸先に向かって、徐々に四角く削り出しています。そのため、つまむ、ほぐす、などの動作の際に余分な力が必要なくスムーズにお箸を動かせます。

小さなことのようですが、使ってみるとその差は歴然。また、この形状はお箸を置いた時に転がりにくいのも特徴です。

三代目がお届けする福袋には『okaeri』を中心に、自分が毎日愛用しているお箸や、プロのシェフ達に提案してきたお箸など、本気でオススメしたいお箸がセレクトされています。

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「竹のお箸を使ってみたいけれど、どれを選んでいいのかわからない」
「いつも使っているお箸があるけれど、他のお箸も試してみたい」

そんな方はぜひこの機会に、「お箸のプロが選ぶイチ推し」を体感してみてはいかがでしょうか?

お気に入りの一品が、きっと見つかります。

直売所で農家さんから野菜を買うように、メーカーならではの「作り手から買う」お箸の福袋。

作った人の顔を思い浮かべながら、どんなお箸が届くのかワクワクしながら待つ時間もまたお楽しみいただけたら幸いです。

執筆/吉田真菜(ヤマチク)編集/貝津美里(70seeds)


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