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お外には偶然がたくさん落ちていた

緊急事態宣言が解除されて久しぶりに出かけた。

自粛期間中もギターを始めたり
友人とZOOM飲み会とやらをやって楽しんでいた。

だけど、外に出るとお家より偶然がたくさん落ちていてそれは楽しかった。
ここには、そんなくだらない偶然と出会ったお話を書きます。

友人と2人、六本木の展示会に言った後
珈琲屋を探して、知らない道を歩いていた
すごい勢いで走ってきた人たちがいた。

欧風のリーダーっぽい人が如何にも六本木らしく流暢な英語で
一緒に走っている人たちに大声で声をかけた。

"Please take a rest here. 湿気 is really high today."
「ここで休もう。今日は湿気が強いから。」と言った。

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何を言ったのか一瞬戸惑ったが
「湿気だけ日本語だったよね?」と2人、答え合わせをした。
確認した後、湿気だけなぜか日本語という絶妙なバランスに
一緒に歩いていた2人目を合わせて笑った。


その後、公園で歩いていると
後ろにいた少年がサッカーボールを蹴った。
そのボールが僕らの横を通り過ぎ、
目の前を歩いている大人2人に当たった。

するとその大人2人は少年の姿が視界に入らなかったからか
すぐ後ろを歩く私たちの方を少し嫌な顔して見てきた。

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少年のことを思うと「私たちじゃないです。」とも言えず、
かと言って自分たちは悪くないので「ごめんなさい。」とも言えず
控えめに目を合わせて笑うしかなかった。


夕方、1人、駅からおうちまでの帰り道。
前から歩いてくるおねいさんのスカートが風邪でひらり
というよりザッパりした。

突然のマリリンモンロー

僕は目のやり場に困った。周りにいる人も目のやり場に困り、
下を見つめたり上を見つめたりしていた。

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おねいさんのパンツは犠牲になったが、(なんかごめんなさい。)
おねいさんに気づかれまいと通行人みんなが目をそらした。
その光景が微笑ましくて、1人「ふふふ」と笑ってしまった。



「湿気 is really high today.」
「少年のサッカーボールと大人のお前ら?の目」
「マリリンモンローと通行人の泳ぐ目」

お外には偶然との出会いがたくさんあった。
家に帰った後、なんか楽しくて、一緒に住んでいる人にたくさん話した。

久しぶりのおそと、画面上の繋がりでは感じられないような、
偶然がたくさん落ちていた。久しぶりの心地よさだった。
まだ気が引けない日が続きますが、またお散歩したいなあなんて思った。


P.S.
私は脳の話が好きなんですが、
人間の脳は(いきなり主語が壮大)、偶然の出来事、不確実性に出会った時、行動を促進する脳内物質のドーパミンが出るなんて聞いたことがあります。
予期せず出来事に出会ってなんか心地よくて、またお外散歩したいなあなんて思うのは人間の脳の仕業かもしれません。

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