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占いはできても、その言葉は伝わっているか。

普段、日本語を話して生活してます。それがどうした、って話なのですが。
最近、言葉を雑に扱ってる人増えたな、って思うことが増えた気がします。子供の時から言葉を覚えて、10代で敢えて荒っぽい言葉使ってみたり、語彙の足りなさを言い方で補っていわゆる「イキがって」みたり。まあ、それは自分の時も然りなんですけど。

実感として20代、30代、人によってはさらに年上になってもそのままという人が意外に多い。語彙が少なくて微妙なニュアンスを言いまわせていなかったり「その場面でその言い方?」と感じることもあります。

そういう人に共通しているのは、言ってる態度、しぐさで気持ちを伝えようとしてる気がします。で、肝心の言葉そのものは途中で語尾が聞き取れないくらい適当に発音してます。

趣味でたまに観に行くお笑いライブで、そういう若手がたくさんいます。
ごく一部なんですが、滑舌がよくない、というレベルじゃなく、何言ってるの?っていう。その時の身振り手振りが追加されて、自分の感情を伝えてる。言葉そのものは常にほぼ同じトーン、違いは声が大きいか小さいか程度。

直立でしゃべったら真面目な事を言っている風
口をゆがめてポーズをとってしゃべったらかっこいい風。それ自体は別に構わないのだけど、肝心のセリフ?全部同じトーンだよ?
後半なに言ってるのか聞き取れない。特に、口先だけで発音していて、お腹から声が出てない。あるいは、口をきちんと開けてしゃべっていない。

ネタの中身はまあまあ良いのに、表現で台無しにしてることに気付いてない。しかも、同世代のお客さんは、それでも雰囲気で笑っているんですね。本当にもったいないって思います。

実は、占い師さんでも同じことがありまして、占いの結果はきちんと出せているのに「伝え方」が上手くない人たちがいます。
身振り手振りで雰囲気は伝えようとしてますが、同じ言葉を繰り返していたり、「えー」「あのですね」「そうですね」「そうそう」等のつなぎの言葉をたくさん使ったり。全体を通して聞いても
「で、結局何が伝えたいの?」
そういう人たちに限って、衣装や小道具にこだわろうとする傾向もあります。本当にそれよりも大事なことがあるんです。

一度、自分の占いを録音して聴いてみるのをお勧めします。
20数年前、つなぎの言葉が多すぎて、電話占い会社を落ちた私が、その会社の社長さんに教えてもらってしゃべり方を勉強しました。
自分では伝えたつもりになってても、意外に喋れていないこと、あります。

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