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【薬剤師】人気お笑い芸人の薬剤師に対する発言を考える

こんにちは。やまぶきです。
今回もnoteをご覧いただきありがとうございます。

今回は人気お笑いコンビ・かまいたちが、2月28日に関西地方で放送された『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)での薬剤師に関する不適切な発言についてまとめたいと思います。


1.発言の内容とは

この日の放送では、「せっかち関西人200人に聞いた『あの瞬間イライラするわぁ~』」というテーマでトークを展開。元アジアンの馬場園梓が、ゲストの一人としてスタジオに登場した。

かまいたちの山内健司が、医師の診察後に調剤薬局へ処方箋を持っていった際、薬剤師から「どうされたんですか?」と医師の診察時と同じ質問をされ、イライラしたエピソードを紹介。「あれもう全然いらん時間やなって思っちゃう。しんどいから、はよ薬渡して帰らせてほしいのに」と語った。

この発言に対し、濱家は「薬剤師さんも医療に携わっているから、一応、医者憧れみたいなものがある」と共感。馬場園も「わかる。そいつに言ったって薬が変わるわけではないからね」とコメントした。

放送終了後、一連の発言がSNS上で「薬剤師軽視」として炎上し、批判的なコメントが多数書き込まれた。

これを受けて、濱家は3月1日にX(旧Twitter)で「考えなしに失礼な事言ってしまいました 薬剤師の皆さん、本当にすみませんでした」と謝罪した。また、ABCテレビは3月5日、番組公式サイトを更新し、一部不適切な内容があったとし、謝罪した。

2.発言の問題点とは

福岡県で薬剤師をされながら、YouTubeで動画発信をしている中野昇【ナカショウ】さんがX(旧Twitter)に投稿した、「薬剤師が症状を聞く理由」についての話に注目が集まった。

中野さんによると、薬剤師が症状を聞く理由は主に2つあるという。

ひとつは、薬の処方に間違いがないかチェックをするため。

薬を安全に飲んでもらうために、症状などを患者さんから確認しないと、処方ミスがあった場合に気づくことができない場合があるという。

そしてもう一つは、副作用が出ないか確認するため。

患者さんが想像していないような副作用が出ることもあるため、当人の状態を聞くことで、処方する薬が適切かどうか確認しているのだ。

薬剤師法では、調剤した薬剤について、患者らに必要な情報の提供や、薬学的知見に基づく指導を行わなければならないと、薬剤師に義務づけている(第25条の2)。

患者に質問するのが薬剤師の仕事であるのだ。患者が薬局を利用すると料金に『服薬管理指導料』が加算される。薬剤師は患者の情報を聞き取り、患者が安全に薬を使用できるよう説明し、患者の薬の管理を行い、記録に残さなければならないのだ。

また薬剤師法では、処方箋に疑わしい点があった場合には、医師らに問い合わせて、その部分を確認した後でないと、調剤してはならないと定めている(第24条)。

中野さんはX(旧Twitter)にて「薬が変わる場合も普通にある」とコメントした。

その反面、薬剤師の質問を遮って「いいから早く薬を渡して!」という患者も少なくない。体調が悪い中で病院に加え調剤薬局でも散々待たされた挙句、薬剤師に医師と同じようなことを聞かれたとなれば、少し同情の余地もなくもないと個人的には思うのだが・・・。

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