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DTMを始める人に2〜初期機材費23万円の衝撃と複業作曲家という生き方

反響があって、こんなイベントが企画されました。ご参加ください!

 前回のエントリーに反響ありました。DTMに興味ある人は多いのですね。

 ここでも紹介した作曲家ペンギンスが、DTM初心者向けのエントリーを継続して書いてくれているのですが、僕が約30万円とざっくり書いていた初期コストをパソコン込で233,400円と試算していて、安さに驚きました。詳細はこちらをご覧ください。

 半導体が加速度的に低廉化するという「ムーアの法則」は有名ですが、音楽の分野はその貢献を大いに受けているのですね。コーライティングをし、コンペで採用されという結果を出しているプロの作曲家の実体験から出ている感覚だけに説得力がありました。この金額でプロ作曲家に挑戦できるというのはすごい時代になりましたね。
 コストが下がる(あとスペースが狭くても大丈夫というのも大きいですね)ことで、誰でも参入しやすくなります。デジタル革命は「特権階級」の存在を許さずに、「民主化」するという法則は、作編曲家の世界にも通用しているようです。
 僕が7年前にプロ作曲家育成をテーマに「山口ゼミ」を始めたのは、以前は「メジャーデビュー」したアーティストが、その経験を踏まえてプロの作編曲家になっていた音楽業界の「サウンドプロデューサー育成システム」が壊れたことへの危機感でした。「ボカロPやるだけだとプロの作編曲家にはなれないよ」という感覚は今も変わらないのですが、コーライティングの手法で、プロ作曲家への道が開ける時代になっています。

 同時に「プロ作曲家」のあり方も変わってきています。以前、フリクル海保くんと連携して、インディーズアーティストに作曲家とコーライティングすることで、コンペに参加していく「複業作曲家」を提唱するイベントをやりました。その流れで行ったworkshopも盛り上がり、出来会ったがデモのクオリティも高かったです。アーティスト活動をしているから出てくる「尖り」「エッジ感」みたいなものが、職業作曲家と一緒に作品になると、魅力的なデモが創ることは証明できたと思います。Co-Writing Farmでは継続してworkshopをやっていくようなので、是非、ご参加下さい。

 複業ということでは、サラリーマンをしながら作曲家に挑戦している人たちもいます。「山口ゼミ卒業生」という共通点以外は、多様な職業、年齢、住んでる地域から集まっているクリエイターコミュニティCo-Writing Farmからは、成功事例と言える作曲家も出てきました。

 ClariS、=LOVE、mirage2などのシングル曲で作詞作曲編曲で実績がある長沢知亜紀、永野小織(通称:ながなが)の二人は、それぞれ別の某一部上場企業で総合職と働く女性です。会社でも責任のある立場を務めながら、僕が提唱する「年間100曲デモを作る生活」「クリエイターもPDCA回そう」を実践して、見事に結果を出しています。
 多くの企業が兼業をOKにして、パラレルキャリアが提唱される時代、ライフワーク(一生続ける自己実現のための仕事)とライスワーク(生活するための仕事)のバランスの重要性が語られています。ライスワークは何をしていても、ライフワークとして作曲家を選ぶことが可能な時代になりました。機材の低廉化とコーライティングの普及がその推進を後押していますね。
 DTMを始めて、作曲家を目指す人は「山口ゼミ」の環境が最適です。コーライティングの日本における本家で、フィロソフィーとマインドセットを学べるおそらく世界で唯一のセミナーです。7年間で450人以上を数える受講生は、ほとんど全員、コーライティングに前向きに取り組むマインドを持っているはずです。まだ日本では難しいコーライティング仲間を見つけることとも容易でしょう。現在2021年1月期生募集受付中です。

 ちなみに、僕が音楽業界で仕事を始めた頃はプロフェッショナル・スタジオでの音楽制作が基本でした。プロフェッショナル・エンジニアとの共同作業がクリエイティブのセンスやスキルを上げていく場でした。その良さを知ることができる素晴らしいドキュメンタリー映画が公開中です。レビューを書いたのでチェックしてみて下さい。

コーライティングについて興味のある人は、こんなエントリーもどうぞ、っていうか『コーライティングの教科書』は読んでね。


モチベーションあがります(^_-)