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草刈りをしてもらわなかった理由(2)

自分はいつも草ばかり見てきたんだなと、埼玉に帰る道中にふと思う。
朝、駅まで歩く道の途中で、草がぼうぼうと生えるスポットがいくつかあり、それを見ると今日も仕事をぼうぼうとがんばろうと思う。たとえば、このスポット。

今朝見たら、埋め立てられてしまっていた

デビッド・リンチの前髪みたいで、見るたびに彼のスピリットがじわりと胸ににじむ。そうだ、コロナ禍のとき、彼が配信していたWHETHER NEWSは最高だった。

ゴッホの線描はまるで茂る草だ。美術史家の木下長宏さんが書かれていた、ゴッホの草の研究と彼の信仰との関係を読み解いたテキストにもインスピレーションをもらってきた。
バクにとっての草は、またまるでちがうものなのだろう。

まるで初めて見るかのように何かを見る。他者のフィルターを通して何かを見る。どちらも私にはリアルで、その振幅を肯定したい。

大和


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