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最近のナイトルーティン

 最近、夜に『死にたい夜にかぎって』を読むことにハマっている。
 夜に読む理由はシンプル。
 本のタイトルに「夜」が入っているから。
 この本は朝に読むより、夜に読んだほうが世界観に入り込めるような気がする。

 この本を知ったきっかけは、アイナ・ジ・エンドさんがラジオで紹介しているのを聴いたことがきっかけだ。
 昔に発売された本なので地元の本屋さんには置いてないと思い、ラジオを聴き終わってすぐに注文した。

 この本を読むとき、夜に読むこと以外にもう一つ決めていることがある。
 それは、アイナさんのソロ曲「死にたい夜にかぎって」を聴きながらこの本を読むこと。
 この曲とこの本はサトシとピカチュウくらい相性が良い。

 まだ途中までしか読んでいないが、作者の爪切男さんの悲しい出来事を笑いに変える考え方や書き方がすごいし、面白い。
 心の中に爪切男さんが居れば、どんな悲しい出来事も笑いに変えられるような、そんな気がする。

 今のところのお気に入りの話は、「お揃いの診察カード」。
 
 彼女との同棲がスタートした矢先、彼女がうつ病になってしまった。
 「医師の診断結果は、うつ、不安障害、睡眠障害の三冠王だった」。
 こんな悲しい診断結果に対して三冠王というワードをチョイスするあたりにクスッと笑えた。

 爪切男さんも閉所恐怖症で彼女とは別の病院にお世話になっていた。
 しかし、そのメンタルクリニックから転院して彼女と同じ病院にお世話になることにしたというお話。
 
 閉所恐怖症になったきっかけは悲しかったが、話の間に下ネタが混ざることで重苦しい気持ちにならずクスッと笑いながら読むことができる。

 明日も話の続きが読みたいから死にたいとは思わない。
 この本は「死にたい」から「生きたい」に変える本だ。

読んでいただきありがとうございました。