2024年1月アリーナオープン 2000$獲得体験記
まず前年2023年の話からはじめます。2023年は色々ありましたね。
年はじめになんかやろうと思って、一日100回スクワットを始めたり、太ってきた(69.9kg)のでBMI最適数値である(61.4kg)までダイエット始めたりしました。
スクワットはなんとか続けられてます。脚に効いてるというか、100回こなす過程で今日の体調の良し悪しがわかるのがいい所ですね。コロナの時は本当にきつかった…
ダイエットは6月に61.4㎏まで落としたのですが現在は63㎏~64㎏台を推移しています。毎日体重を計ると食べすぎたことが可視化されてよいです。
あと、7年ぶりに彼女ができました。最近週末は彼女とHしたりデートしてます。彼女のルックスと性格は好きなのですが、金遣いが荒いので別れを常に検討しています。一度あげた生活レベルは簡単に下げられないとプロゲーマーのときども言ってるので、多分一生金遣いの荒さは変化しないでしょう。同僚に彼女が一回のデートで1万・2万使うから別れたいと言ったらお前はアホかと言われました。間違ってるのは私の方なのでしょうか。
閑話休題
自分のぎゃざ歴はマスクス・インベというボリュームゾーンに初めて引退、ラヴニカへの回帰から復帰して2024年のいままでボチボチやってきてる感じです。2012年にぎゃざ復帰してから、俺の頭脳ならすぐにプロツアーで戦ってるだろうと思ったけどそんなことは無かったです。現実は厳しい。
どちらかというと構築よりリミテッドの方が性に合ってたので、リミテッドばかりやってました。リミテッダーとは言いません。昔飲み会の席でこいつ関西で有名なリミテッダーなんだよと先輩に紹介されて、今日は6-3初日落ちでした・・・となったトラウマがあるので。GPも何回も参加したのですが、チーム戦では二日目進出はあれど、個人で二日目に行ったことはありません。その程度の実力だと思ってもらえば感謝です。
一番やりこんだのはタルキール覇王譚です。グランプリ静岡2015がリミテッドで行われるということで、5ボックスほど買って大学の先輩と朝から晩までシールドしてました。当時の練習方法としては、普通にパック開けて対戦した後、お互いのプールを交換して対戦することをしていました。俺だったらこうデッキを組むって口だけで伝えるんじゃなくて、実際にデッキにして相手を叩き潰す感じですね。今思えば結構きついことをやっていました。最終的にはお互い組むデッキが同じになっていったのでいい経験になったのかもしれません。
GPT静岡にも参加しました。4-0-2でスイスラウンドを抜けて決勝トスで2BYEをゲットしました。いい調子ですね。意気揚々と乗り込んだGP静岡2015は、2BYE込み、6-3で初日落ちでした。前日夜行バスで乗り込んで体調が良くなかったとか鞄盗まれて動揺してたとか要因は色々あれど、実力不足でした。この件があってからと言うものの自分の中で静岡は忌み土地として記憶されているので二度と行きません。GP静岡2015年を優勝したのは、同じ大学の篠田君でした。10年経った今でもおめでとうと言いたい。
そっからは就職したこともあり、ぎゃざとの向き合い方もガチというよりボチボチやってました。基本はMagic Onlineでドラフトしたり、パイオニアやったりですね。大会とかあるとそれに向けて練習したりしましたが、特に芽を結ぶこともなく跳ね返され続けてきました。マッギャザをやって金になることはなく養分として活動してきました。
そんな中、2023年の12月のアリーナオープンはタルキール覇王譚で開かれることを知りました。
アリーナオープンは説明すると、二日制の大会で、一日目のシールドでBO1を3敗するまでに7勝するか、BO3を無敗で4勝するかすると二日目への権利が得られます。何回でも参加できます。(ここでウィザーズは儲けています)。
二日目は合計2回ドラフトをします。一回目のドラフトで4回戦し、3勝、4勝した人は2回目のドラフトに勧めます。0勝、1勝、2勝の人はその時点で終了です。2回目のドラフトも4回戦ですが、一回目のドラフトで3勝の人は負けたら終了で、4勝の人は1回負けてもよい権利があります。ここで2勝すると500$、3勝すると1000$、4勝すると2000$もらえます。(額面だけみると勇ましいですが、実際のところ連邦税を3割取られるので、それぞれ、350$、700$、1400$です)。
タルキール覇王譚は8年前に命を懸けて取り組んだ経験と知識があるので参加してみることにしました。いまさら練習しても仕方ないのでぶっつけ本番です。8年前の記憶を取り戻しながら初日のシールドに挑みます。
結果は・・・
ということで初日突破。記憶では困ったときはアブザンタッチ青か、スルタイタッチ白にするといいのでその通りにしました。
二日目はドラフトです。この環境のドラフトは最終的に強いレアか変異クリーチャーか2色土地を取るのが良いとの結論だったので、その方針でピックしていきました(っていうかそれしか知らねー)(ジェスカイとか俺には絶対無理)。
まずはFirst Draft
デッキはあんまり強くなかったのですが、3-1で2回目のドラフトへ。ここで気づいたのですが、アリーナやってる人の中でタルキール覇王譚リリース当時プレイしてない人がいるということです。無理もない、アリーナの実装時期は2018年でタルキール覇王譚は2014年末から2015年なので、アリーナ育ちのプレイヤーはタルキール覇王譚のカードプールや、変異・コンバットトリックなどの複雑なコンバット事情に詳しくないのです。何回もしゃくらせてもらいました。当時だったら絶対ブロックしてくれないようなものでもブロックしてくれるということで、これはチャンスがあるなということで次のドラフトに臨みます。
Second Draft
はい、というわけでレア強で4-0でした。複雑なコンバット回りでアドを稼ぐとかそんなことなく、アナフェンザ出して、砂塵破ぶっ放して勝ちました。ぎゃざがクソゲーであり神ゲーであるゆえんですね。砂塵破は流れてきたので不慣れなプレイヤーが強いカードを知らない可能性もありましたね。最終戦相手がラッパ吹いて投了したのが面白かったです。
マネーインしてからは手が震えました。4勝したときは飛び跳ねて、モニターにむかってガッツポーズしました。それからおかんと彼女に2000$GETしたよって言いに行きました。おかんは寝ぼけた声で、「よかったな」と言いました。彼女からは「詐欺にあってるんちゃう?」とラインが来ました。ゲームをやってない人にゲームで金を稼ぐことを説明するのは難しい。俺にとってこれからの課題です。
マジックで初めて金稼ぎました。それと同時になんで今なんだよって不思議な気持ちが沸いてきました。20代のころあんなに必死で頑張って練習したのに一切見返りがなくて、どうして仕事と彼女とでマジックに時間使ってない今になって2000$くれるんだって。あの頃、俺にぎゃざのキャリアがあったら、今は違った人生を歩んでるかもしれないのに…
2000$は色々手続きがあって連邦税を差っ引かれて、結局18万8649円銀行口座に振り込まれました。28万円からどんどん減らされていく過程を見るのは精神的につらかったです。
そして本題、年も変わって2024年1月のアリーナオープン。
2000$なんて、年1、なんだったら一生で1回の幸福に恵まれたなという冷静な思いもありつつ、勿論2匹目のどじょう狙いに行きたくなりますよね?ええ、なりますとも。というわけで、1月のアリーナオープン何でするんだって調べたんですけど、イクサラン失われし洞窟(以降イクサラン)のリミテッドで行われるってわかって困りました。だってイクサラン、一枚もカード知らなかったんで、マッギャザほぼ引退みたいな状態だったんで。リリース時期11月でもう2か月もたってるんですよ、これ普通にやってたらスキル差で勝てんなということでいろいろ考えました。
色々悩んだ結果以下の方針でアリーナオープンまで準備することしました。
①時間ないから強いカードを17landsで調べる
②アリーナじゃなくてMOで練習する
③他の人の配信みない
④シールドの練習はしない、ドラフト一本でいく
①スポイラーみて強いカード探す時間は無いなということで、17landsで高い勝率とか、ミシック帯で良くピックされてるカードとか調べて目立ってるカードを暗記しました。そっから実際にピックすることにより、自分なりに本当に強いカードか弱いカードかを判断するのですが、結構効率が良かったと思います。
②大変失礼なことを言うとアリーナのプレイヤーはMOのプレイヤーと比べてレベルが低いので、MOで練習することにしました。でもこれはプロツアーにおいて、アリーナで権利取った人よりもMOで権利取った人のほうが二日目進出率が高かったというデータがあることからも荒唐無稽の話ではないと思います(要出典)(アリーナからお金貰ってる癖にアリーナの悪口を言うな)。後、二日目のフォーマットがBO3のドラフトであることも大きいと思います。アリーナはBO3もありますが、BO1が主流なので、BO1をやってしまう誘惑に抗えないと思い禁止しました。MOはBO3しかないのでその点問題ないです。MOの欠点と言えば卓が経つまでに1時間かかったり、マッチングするまで30分かかったりすることですかね、環境末期はそんなもんです。
③他の人の配信を見て勉強させてもらえることもあれば悪影響を受けることもあるので、見るのやめました。下手くその配信を見ると下手になります。あと上手な人だとしても、実際その人がそばにいて常時アドバイスしてくれたらいいのですがそういうわけも行かないので。本番は一人でなんとかするしかないので、実際自分で身に着けた知識と経験しか意味ないと思ったからです。これは賛否両論あると思います。
④勿論時間があるなら一日目のシールドも練習した方がいいのですが、二日目で成績はリセットされて、結局二日目のドラフト次第で賞金もらえるかどうかなので、ドラフトだけ練習することにしました。シールド一回もやってないです。シールドは何回でも参加できるという理由もありました。
以上の方針を元に、MOでポチポチゲームしてたのですが、やってる中で気づかされたことがありました。
除去よえーなってこと。いや、除去は強い、強いんだけど、落魄とか探検とかクラフトとかその他もろもろのバリューカードがあって、1対1とってるのにいつの間にかアド差開いて負けてたなんてことが多数。結局今は令和の時代ってことなんですよね、とりあえず除去とってたら勝てるデッキになるなんてことは無くなりました。除去はとるけど、それよりも強いカードも一杯あるよってことで。
あと、アーキタイプ環境だなと思いました。例えば色が合ってるからって恐竜系のカードを緑のマーフォークデッキに採用したところで全然強くないんで、一度空いてるアーキタイプみつけたらそれにオールインするのがいいと思いました。同じ理由から3色以上にすることもおすすめできなくて、超強力なボムレアだったらまだしも、そこそこ強いレアをタッチするくらいなら自分のアーキタイプを強くするカードを採用した方がいいです。マナサポートも豊富というわけではありませんし。
ドラフトは1月1から1月19日の間に43回やりました。成績はめんどくさいのでつけてませんが、3-0は7回しました。3-0したデッキは記録しといたのでここに紹介します。
はい、青白が多いですね。母数が7しかないのがあれですが、明らかに青白つえーなってなりました。俺にとって青白が強いということが大事で本番操縦するのは俺なので俺が得意だと思う色がわかったのが大きかったです。
青白の強さは一言、普通にやってたら勝てるということにあります。どういうことかというと、クラフトという青白アーキのキーワードが1対2以上の価値を持つからです。相手とクリーチャーとスペルを交換するとクラフトしている分だけこっちの盤面の手札数に有利がうまれるのですね、これは僕にとってもリミテプレイヤーにおいてもお気に入りのキーワードだと思います。1マナから7マナまでやれることが多いのもいいと思います。フラッドがフラッドにならない。1マナから5マナとカードを展開して6マナ7マナでクラフトしたら勝てます。特に日々の賢者とオルテカの考古学者は12手目とかで普通に取れるのに、デッキのパーツとなりうるので重宝しました。
そして青白を青白たらしめている核となるカードが主の案内壁画と言うカード、他の2色シリーズの中でも群を抜いて強い。フォワード。みんなでこいつを支えているだけで勝てる。
こいつ除去れなかったら毎ターン44出てくるんでゲーム終わりです。除去ったところで44のゴーレム出てるんで不利ですね。除去ったところでこいつをクラフトしてもいいし、アーティファクト回収のカードもコモンで安くあるんで地獄です。
そのほか青白で強いコモンとアンコを紹介します。レアは再現性が薄いので省きます。レアは強いんで真似する人は適当にぶち込んでおいてください。
結論として青白決め打ち気味にドラフトはピックすることにしました。明らかに強い色の組み合わせであり、かぶったとしても強いデッキに組める自身があったし、他の色の組み合わせでは勝ちきれないと判断したからです。二日目のドラフトは、ほぼ全勝縛りみたいなもんなんで決め打ちの戦略自体は悪くないと思います。当たるか外れるかのギャンブルですね。もちろん特定の色がダダ流れだったらその色に行く事になりますが、こちらもデカイ声で青白に行きたいと主張し続ければ周りのみんなも心中するのは嫌なので3パック目までに流れは良くなるはずです。非常に迷惑な考え方ですが、こちらも金がかかってるので必死です。
というわけでアリーナオープン1日目、夜まで体調を整えて準備万端…ということもなく、当日は彼女と酒飲んで神戸のルミナリエ見てました。やる気あんのかこいつ。
神戸から滋賀へ帰宅後、風呂に入ってアリーナにログインしてDay1のシールドに参加しました。シールドは練習してないので特にいうこともないです。レアと強いアンコモンのある色でデッキを組んでカードを出して勝ちました。一回で抜けました。ぎゃざは運ですね。
二日目こそは本番なので体調を万全に整えて臨む…ということもなく、同僚と焼肉に行く予定があったので、晩は飯を食いに行きました。そこで飲み放題を付けずソフトドリンクにすればいいものを、飲み放題プランにしたのでもったいないから酒を飲みました。生中・カシスオレンジ・ハイボール。チャンポンだがアルコール度数は少ないので行けるはず。
ほろ酔い気分状態でDay2はスタートしました。当初の予定通り青白決め打ちピックで乗り込みます。結果は…
ファーストパックでボチボチの青白パーツがとれてから、2・3パックで壁画が2枚とれたの無双しました。一本もとられなかったです。相手の人凄くキレてたんじゃないかな、毎ターンゴーレムが2体出てたので。4-0したのでセカンドドラフトで1回負けてもいい権利があります。4時間後ということもあり、仮眠をとって体調を整えてセカンドドラフトに向かいました。
”壁画が一枚もない”
ということでコマッタマンだったのですが、54を走らせて、後はコンバットトリックで何とかしました。全部2-1だったと思います。イヤーついてました。運ゲーですね。レアがしょぼすぎるんで、多分卓で青白もう一人いましたね。アリーナオープン史上最弱の4-0デッキだと思うので、アリーナオープンでXを検索してみてください。
ということで2024年1月のアリーナオープンも2000$を獲得しました。前回は手が震えていたのですが、今回は一切震えなかったです。2000$のかかった最終戦、相手が死に体の状態でずっと時間稼ぎをして奇跡が起きるのを待っていたので、hayakusineyoと思いながら無の表情をしていました。興奮にも慣れるということなんですね、複雑な感情です。
さっそくオカンと彼女に連絡したのですが、オカンは無反応でした。もはや息子が2000$稼ごうがどうでもいいみたいです。彼女は今まで一円も稼いでなかったのに立て続けに2000$稼ぐのはどう考えてもおかしいと訝しがっていました。私もそう思います。
前回2000$を得たことで、今はウィザーズの指定する口座があり、私の銀行口座が承認されているの状態なので煩雑な事務作業はいらなさそうです。あとは為替がどうなるかが気がかりです、もっと円安になってから円にするか考え中です。後、確定申告もしなくてはいけないので悩みの種が尽きません。
次のアリーナオープンは2月、そう何匹も同じ池でどじょうが獲れるとは思わないのですが、できる範囲で努力して臨みたいと思います。ご精読ありがとうございました。
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