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分かりやすい文章を書くための、初歩的な5つのコツ

こんにちは。
私はここ数年、仕事で文章を書く機会を得た人間です。
主にSNSに掲載するテキストを考える作業をしています。

文章を書くことが、それはもうめちゃくちゃ苦手な人に向けて。
僭越ながら、「ここに気を付けたらよくなるかもよ」というのを何点か記そうと思い、こんなタイトルの記事を作りました。

(以降は長めの前置きなので、「そんなん要らんわ」という人は箇条書きまで飛ばしてください)

上に書いたとおり、私は今、文章作成の仕事をしています。

仕事にするまでいかなくとも、ほとんどの人はコミュニケーションのためになんらかの「文章を書く」行為をしていますよね。

メールを書いたり、指示書を書いたり。
社内向けだったり、社外向けだったり。

世間の目に晒される文章でなくとも、伝えたいことを正しく伝えるために「文章力」は重要なはず。
ですので、自身の文章にお悩みの人には、書く内容や職業にかかわらず、参考にしてもらえればと思います。


ただ、早いうちに白状しますが、大したことは書いていないです。
「自分の文章がやべえ自覚はあるけど、何に気を付けたらいいのかさっぱり分からん」レベルの人向け。
専門的な内容はなるべく取っ払って書いているつもりです。

一応、言い訳的に自己紹介をしますと、
大学で日本語を専攻してたとか、趣味で筆を執っているとか、そういったバックボーンのないズブの素人です。
なんなら、文章を書くことに苦手意識が強いほうの人間。
(そのくせこんなに偉そうな文章を書いているのか……)

この記事を読んで「こいつ作文ヘタだな」と思う人も多いでしょう。その評価は合っている。
なんで、厳密な正確性とかはちょっと置いといてもらえると助かります。


しかし、そんな私でも、仕事で他の人が書いた文章をチェックすることがあり。
自分よりはるかにライティングへ苦手意識を持つ人も何人か見てきました。
そして、そういう「めちゃくちゃ苦手な人」が書く文章には、共通点のようなものがあることに気付きました。

つまり、そこに気を付けてもらえれば結構変わるんじゃないかと。そういう話です。


前置きばかりが長くなりましたが、次からが本題です。


・一文を長くしすぎない

具体的には、長くても一文50〜60字程度でまとめるのがよいと思います。
長すぎると、文の構成が複雑化して、途中で事故りやすいです。早い話、文がぐっちゃぐちゃになってしまう。

その点、短い一文を心がけていけば、主述の関係や修飾・被修飾の関係で間違うことが減ります。
ついつい付け足しちゃった余分な情報も自然と削ぎ落とされ、必要最低限のスマートな文に近づくはず。

どうしても長くなっちゃうなら、バッサリと途中で切って2つの文に分けるのがおすすめです。


・主語と述語の関係を見直す

一個前の項目でさらっと触れましたが、一文が長くなると、主語と述語の関係がめちゃくちゃになりがちです。
文の核は「誰(何)が」「何をしたのか」すなわち主語と述語です。その他の言葉は、「どんなものを」とか「どうやって」とか、主語と述語を補強する役割と考えてみてください。

そうして主語と述語だけを抜き出して見てみると、自分が書いたつもりの文章と実際の文章が、微妙にズレてしまっていることに気付きやすいです。


・同じ助詞を何度も使わない、連続して使わない

助詞というのは、いわゆる「てにをは」ですね。
文章を書くのが苦手な人の中には、特にこの「てにをは」の使い分けがよく分からない…という人も多いと思います。
助詞にどんな種類があるのか、どう使い分けるのか?…それは長くなってしまいますし、ちょっと話がズレるので割愛します。

(ググればわんさか出てくるので、一度調べてみてください)

さて、この助詞。正しく使うのはもちろん、一文の中で同じ助詞が何度も出ないようにできると読みやすくなります。

例えば、少し強引な例ですが
「彼女のカバンの中のスマホの着信音が鳴った」
意味は通ります。でも「の」ばっか続くせいで、ちょっと分かりづらく感じませんか?

「彼女のカバンの中でスマホの着信音が鳴った」
1箇所、「の」を「で」に変えただけで、意味の切れ目が分かりやすくなったのではないでしょうか。

「彼女のカバンからスマホの着信音が聞こえた」
こういう書き換えもありですね。助詞のチョイスがしっくりこない場合は、助詞以外の部分も変えてみるのは有効な気がします。


・馴染みのない言葉を無理に使わない

よく聞く・見る言葉をなんとなくで使ってしまってませんか?
文章のチェックをしていると、言葉の使い方を間違えているケースによくあたります。

何気なく使っていた言葉も改めて辞書で調べてみてください。そして、解説を読んでよく分からなかったら、その言葉は使わずに他の言葉で代替しましょう。


・伝えたいことを詰め込みすぎない

文章を書く前に、自分でその内容をしっかり整理してみてください。
一度ざっくりと書き出してみることをおすすめします。
そして、話の骨組みを先にイメージしましょう。

中身を詰め込みすぎると話があちこちにいってしまい、
読み手は「で、何が伝えたかったんだろう」「何が大事だったんだろう」と、受け止めきれません。

本格的に文章に書き起こす前に、内容を整理しましょう。
絶対に伝えることと、できれば伝えたいこと。優先順位をつけるのも大事です。
たくさんのことを書いて大事なことがボヤけるくらいなら、一つ二つに絞って伝えたほうがいい場合もありますよ!


今回お伝えする項目は以上です。
いかがでしたか?


今の仕事をしていて常日頃に思うのですが、中学や高校で習った日本語の文法って、とても大事なことばかりです。
語彙を増やしたり、話の展開方法に頭を悩ませるのも大切。
でも、基礎として最低限の文法を把握しないことには始まりません。

文章を書くことに苦手意識が強い人は、中高の国語の教材で文法を振り返ってみることを個人的におすすめします!

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