見出し画像

自分のことを話すって激むずい

私はおしゃべりが大好きだ。
「あの人、会社辞めちゃうらしいよ」
「あ!見て!あの犬かわいい」
「最近どう?元気してる?」
ボキャブラリーの多さが私のそこそこの自慢で、おしゃべりに関しても自分で言うのもなんだが幅が広い。
「生きるとは」という哲学的なことから、「あのテレビおもしろかったよね」など、適当な話題であれば何でもござれ☆彡だ。

でも、一つ苦手なおしゃべるの話題がある。
それは…

自分のことを話すこと

「自己紹介をしてください」「自分の意見を言ってください」
「あなたはどう思うの?」「あなたの本心を教えて」

ああああああああああああ!少し時間くださああああい!

と、さっきまでぱかぱか開いていた口が一気に貝になる。
望まぬ貝になってしまった私だ。

それには理由があって
「人は話を30秒しか集中して聞けない」
という昔何かで読んだ、根拠はなさそうだが妙にしっくりきたこの文章と、
「おもしろくなければ去れ」
という私の根深い固定概念がある。

30秒以上集中して話を聞けない=私の話は聞いてもらえない
おもしろい話は聞ける=おもしろくないと聞いてもらえない

そうなると、少し長い時間話すことになると「おもしろいこと入れな!!!」と脳内で勝手にプレッシャーがかかり、心臓が大きく1回脈をうつ。
(関西の人とかもそうなのかなあ。私はバリバリ千葉県民だけど)

よく考えると、父も母も私の話をなんでも聞いてくれるわけではなかった。
当たりまえに、私は口数が多いから全部聞いてたらキリがない。
聞いてもらえるよう、小さい頃からお笑いの訓練、いや、おもしろく話そうという意識を植え付けるにはぴったりな環境でやまのうち少女は育った。

社会人になると自分のことを語る時間が度々ある

しかもそれは突発的にやってくる。
それ、話し合うなら準備してきたのに~~~とそのたびに私は脳内で悲鳴を上げるのだ。

突発的にやってくると、どう対応したらいいかわからない。
お願いだから「好きな映画教えて」「あの人の飼ってる犬の名前なんだっけ」とかの質問にお取替えいただきたい。
しかし、お取替えは出来ず、どうにか私が言葉を発さなければ!となるうと、とにかく言葉が「どう思うかって…なんだ…」と私は聞かれたことに対して思考の旅に出てしまう。おい、行くな、行くな。

自分の考えを語れない社会人
自分の経験を語れない社会人
自分のことを話せない社会人

君は一体何してきたんだね。口数は多いのに、肝心なところで何も出てこないじゃないか。
と自分に自分で語りかけて反省会を繰り広げるしかなくなる。

うーん、でもどうしようもないよね

そして開き直る。
それはそれでいいんだと思う。
自分のことを上手に語れないっていうのは、そこに対しての瞬発力がないんだもの。
ちょっと二日、三日、考えさせてくれれば伝わるような言葉で伝えられるんだからさ

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?