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君はいつごろミュージックシーンに登場したか

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人生と音楽の関わり合いについて書いています。
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#ビートルズ

僕がミュージックシーンに登場したころの話

以下は私が自分のホームページで、2001年8月に『キーを叩く』というタイトルで連作音楽エッセイを開始したときに巻頭に置いた文章です。 ホームページのほうは閉じてしまいましたが、この note にも音楽関係のジャンル(マガジン)を建てることにしたので、今回ここに少し加筆修正して再掲したいと思います。 君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?僕の友人の黒谷君によるとても良い表現があります: 「君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?」 この言葉の意味するところ

Her Majesty(ビートルズ)

エリザベス女王が亡くなって不意に記憶に甦ってきたのはビートルズの Her Majesty でした。 1969年発売のアルバム『アビイ・ロード』の最後の曲で、B面10曲目の The End が終わった後しばらく無音が続くので、この曲で終わりかな?と思って、(あの頃だったら)ステレオの針を上げにちょうど立ち上がりかけた頃にこの歌が始まります。 当時は曲名が表記されていなかったので、世界初の「隠しトラック」という指摘を受けました。 ポール・マッカートニーがギター1本で歌ってい

僕がサラリーマン最後の日に語ったこと

2022年6月30日を以て株式会社毎日放送(MBS)を雇い止めになりました。 たまたまその日が定例の会議の日で、その席で挨拶めいたものを求められ、少し喋りました。以下はその時の内容を思い出しながら、少し添削、加筆修正したものです。 When I'm sixty-four最近頭の中でずっと鳴っている音楽があります(こういうのを英語では earworm = 耳の中に虫がいる、と言ったりするようです)。 それは The Beatles の When I'm Sixty-fou