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君はいつごろミュージックシーンに登場したか

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人生と音楽の関わり合いについて書いています。
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#昭和歌謡

僕がミュージックシーンに登場したころの話

以下は私が自分のホームページで、2001年8月に『キーを叩く』というタイトルで連作音楽エッセイを開始したときに巻頭に置いた文章です。 ホームページのほうは閉じてしまいましたが、この note にも音楽関係のジャンル(マガジン)を建てることにしたので、今回ここに少し加筆修正して再掲したいと思います。 君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?僕の友人の黒谷君によるとても良い表現があります: 「君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?」 この言葉の意味するところ

気がつけば、自分の人生と、自分が作った歌と、当時流行った歌が重なっていた

自分でもそんなものの存在はころっと忘れていたのですが、実は僕は高校時代、大学時代、そして多分会社に入ってから1年か2年ぐらいはかなり多くの作詞作曲を手掛けていたのです。 アマチュア・バンドを組んでいたわけではなく、自分勝手なギター弾き語りです。ステージに立ったことは一度もなく、ただごく少数のごく親しい友人の前で歌ってみたり、あるいはその友人と自作自演のカセット・テープを互いに交換したりしていました。 やっているうちにどんどん凝ってきて、エレキのリード・ギターやコーラスをピ

『おどるポンポコリン』と『恋するフォーチュンクッキー』を追記しました。

『魅惑のペンタトニック・スケール』という記事を書いてアップしてしまってから、『おどるポンポコリン』と『恋するフォーチュンクッキー』が抜けているのに気がつきました。 どちらも全編ペンタトニック・スケールだけで作られた曲ではありませんが、ペンタトニック・スケールを非常に巧く使った曲です。 追記しました。

魅惑のペンタトニック・スケール

日本のポップス史に残るペンタトニック・スケール名曲選を編んでみたいと思います。 ペンタトニック・スケールって何?という方のために書くと、ペンタ=5、スケール=音階ですから(トニックとは何かということはとりあえず措いといて)5音で構成された音階です。 誰もが知ってる普通の音階(これをイオニアン・スケールと言います)はドレミファソラシの7音からできていて、そこからファとシを除いた5音からできているのが、ペンタトニックスケールです。 ファが第4音、シが第7音であることから「ヨ

なんで『木綿のハンカチーフ』なのだ?

ここのところ何年間か昭和歌謡ブームが続いていて、昔書いたこの文章を note に転載するとしたらこのタイミングしかないと思って、アップしました. 以下は僕がやっていたホームページ Wardrobe of Words の音楽コラム欄に 2002年5月と2007年5月に掲載してその後ちょこちょこ書き足していたものに、今回さらに少し手を入れたものです。 昭和歌謡に興味を持ち始めた若い方が、最初の曲ではなく次の曲を選ぶときのヒントにでもなればいいなあと思っています: なんで『木