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君はいつごろミュージックシーンに登場したか

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人生と音楽の関わり合いについて書いています。
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#note新エディタ

僕がミュージックシーンに登場したころの話

以下は私が自分のホームページで、2001年8月に『キーを叩く』というタイトルで連作音楽エッセイを開始したときに巻頭に置いた文章です。 ホームページのほうは閉じてしまいましたが、この note にも音楽関係のジャンル(マガジン)を建てることにしたので、今回ここに少し加筆修正して再掲したいと思います。 君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?僕の友人の黒谷君によるとても良い表現があります: 「君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?」 この言葉の意味するところ

なんで『木綿のハンカチーフ』なのだ?

ここのところ何年間か昭和歌謡ブームが続いていて、昔書いたこの文章を note に転載するとしたらこのタイミングしかないと思って、アップしました. 以下は僕がやっていたホームページ Wardrobe of Words の音楽コラム欄に 2002年5月と2007年5月に掲載してその後ちょこちょこ書き足していたものに、今回さらに少し手を入れたものです。 昭和歌謡に興味を持ち始めた若い方が、最初の曲ではなく次の曲を選ぶときのヒントにでもなればいいなあと思っています: なんで『木

筒美京平さんに

筒美京平さんが亡くなった。戦後の和製ポップス/J-POP の世界で、他の誰にも到達できない最高の作曲家だったということに、異論を差し挟める者はいないだろう。 僕なんぞがあれこれ言うことは何もない。だが、京平さんの曲に想い出は山ほどある。それで、京平さんの訃報を知ったこの日に何かをしたいという切実な思いに駆られて、彼の膨大な作品の中から僕の好きなものを 10曲選んでみた。 京平さんのベストテン、などと言うつもりは全くない。明日また 10曲を選び直したら1曲も重ならないかもし