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君はいつごろミュージックシーンに登場したか

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人生と音楽の関わり合いについて書いています。
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#フォーク

僕がミュージックシーンに登場したころの話

以下は私が自分のホームページで、2001年8月に『キーを叩く』というタイトルで連作音楽エッセイを開始したときに巻頭に置いた文章です。 ホームページのほうは閉じてしまいましたが、この note にも音楽関係のジャンル(マガジン)を建てることにしたので、今回ここに少し加筆修正して再掲したいと思います。 君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?僕の友人の黒谷君によるとても良い表現があります: 「君はいつごろミュージック・シーンに登場したか?」 この言葉の意味するところ

ミュージシャンたちの引退に寄せて

先日チューリップのラストツアーの模様が NHK で放送されていました。サザンオールスターズが9月に最後の夏フェスに出演するとの報道もありました。 ああ、みんなそんな年になったのか、と言うか、無事にその年齢に達したんだ!と感慨無量です。 僕は中学に入った年にラジオを買ってもらって、当時の深夜放送や土日の番組でいろんな音楽を聴くようになり、同じ年に自分のギターを手に入れて当時のフォーク・シンガーたちの真似ごとを始めました。それが僕が「ミュージックシーンに登場した」年です。

気がつけば、自分の人生と、自分が作った歌と、当時流行った歌が重なっていた

自分でもそんなものの存在はころっと忘れていたのですが、実は僕は高校時代、大学時代、そして多分会社に入ってから1年か2年ぐらいはかなり多くの作詞作曲を手掛けていたのです。 アマチュア・バンドを組んでいたわけではなく、自分勝手なギター弾き語りです。ステージに立ったことは一度もなく、ただごく少数のごく親しい友人の前で歌ってみたり、あるいはその友人と自作自演のカセット・テープを互いに交換したりしていました。 やっているうちにどんどん凝ってきて、エレキのリード・ギターやコーラスをピ