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仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

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今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。
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#若者

弱くなったと言われる若い世代に

最近の若者たちは弱くなったとよく言われます。僕自身ももう10年以上前から部下の新入社員や若手社員たちがほんのちょっとしたことでポキっと折れてしまいそうな感じなのを見て、大変驚くと同時に、彼らを一体どうすれば良いのだろうと悩んできました。 そして結局、悩んでいるうちに定年退職を迎え、解決策も見いだせないままになってしまいました。 自分たちの若かったころを思い出すと、どうしてそんなに傷つきやすく、どうしてそんなに揉めごとを嫌い、どうしてそんなに戦わないのかが不思議でならないの

はたらくってなんだろう

長い会社員生活をもうすぐ終えようとしている僕が今、若い人たちに向かって書いています。 僕は大学でマルクス経済学を学びました。 カール・マルクスのことを時代遅れとか時代錯誤とか失敗した予言者みたいに思っている人もいるみたいですが、資本主義の構造を初めて科学的に分析した偉大な学者です。ま、そのことに関しては今ここで議論するつもりはないのですが…。 で、僕はそんな風にマルクスを捉え、ある意味師と仰いできたわけですから、概ねマルクスが展開した論理に反駁するようなところはないので

会社で働いて、歳を取ってから、どんな風に会社で働くか

歳を取ることについて書かれた文章は少なくありません。名文もあります。なるほど、人は歳を取ると歳を取ることについて書きたくなるのか、と思います。 ただ、仕事をする中で歳を取るということ、それも、平社員が何十年かけて社長になるといった立身出世物語ではなく、取締役になったりせずに歳を取って働き続けることがどんな感じなのか、それについてはあまり書かれた文章もないような気がして、書いてみることにしました。 一般論風に書いていますが、一般論ではありません。あくまで私の場合の一例です。