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小説とかドラマとか映画とか

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2022年6月の記事一覧

『映画を早送りで観る人たち』を読んで二重の意味で呆然と立ち尽くす

『映画を早送りで観る人たち』(稲田豊史・著)を読んだ。 僕は著者が2021年に同じタイトルでビジネスサイトに書いた9本の記事を全部読んでいるし、同年 7/29 にメディア環境研究所のセミナー「メ環研の部屋」で、本書にもたびたび登場する森永真弓さんと著者が対談したのも聴講している。 だから、この著者が書いていることはすでに大体知っており、せっかくこの本を買って読んでみたものの最初のほうは前に読んだり聞いたりしたことばかりで、あまり新味がなかった。 しかし、著者はこれを書籍

思春期の男子の思いっきり切ない映画3本(+おまけ)

note に #おすすめ名作映画 という募集が出てきたので僕も何か書いてみようと思うのだが、僕は万人にオススメできる映画なんてあるわけがないと思っている。 それで逆にとてもニッチというか、タイプを絞って3作の邦画を紹介するので、タイトルにピンときたり説明文に興味を持ったりした人だけが映像を探して観てくれたらいいなと思う。 で、選んだのが 思春期の男子の思いっきり切ない映画3本思春期の男子の悩みは深い。僕らの頃は特に女の子のことだった。 女の子にモテたい、あるいは、もう