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普通のママ(40代)が【前十字靭帯損傷】した話<7> 手術、そして長い夜。

いよいよ入院、そして翌朝8時半から手術がスタートしました。前日には唾液によるPCR検査を済ませて、万全を期して入院となりました。

初めて歩いて手術室へ

朝8時20分、歩いて手術室に向かいます。これまで帝王切開を2回しており、どちらも陣痛が来てからの緊急手術、ベッドで運ばれているので、今回初めて歩いて行きました!

手術室に入ると、様々な機械がある部屋を見回すことができました。手術台に乗ってまず驚いたのが、ふかふかの布団が敷いてあり、電気で温まっていたこと。思わず「あったか〜い」とつぶやきました。過去2回は、手術台は硬くて冷たいような記憶があったのですが、今回はふわぁっと包まれる感じで、上半身は裸で寝転ぶのですが、もう極楽〜という感じでした。
看護師さんにそんな話をしたら「そんなに喜んでもらえるなら、あっためておいてよかった〜」と笑ってくれました。お布団の暖かさと、看護師さんの優しさで、緊張がほぐれました。
その後は、医師によって靭帯の動きのチェックをして(割と強めに引っ張られる)、酸素マスクをつけたら、スーッと眠りに落ちました。

全身麻酔サイコー!でも、何もやる気がしない

初めての全身麻酔を心配していましたが、結論から言うと、全身麻酔最高!すごい!!です。2時間半、膝をゴリゴリされるのに意識があったら無理かも、、、。帝王切開は子どもの産声を聞きたい気持ちがあるから耐えられますが、自分のお腹を開かれていると冷静に考えると結構きついですね。

手術室で目覚め、医師から無事に終わったこと、半月板は縫う必要がなかったから2週間くらいで退院できることを聞いてホッとしました。その後、手術室の外にあるアフターケアのスペースで休憩し、部屋に戻りました。
部屋に戻って時計を見たら13時半。朝、部屋を出てから4時間が経っていました。足は痺れを感じていて、痛みはなし。動けないし、手は動くけれど、スマホやテレビを見る気もしない。ぼーっとして1時間ごと寝て、起きて水を飲んでまた寝て、、、を繰り返しました。

オリンピックは目指していないけれど

夕方覚醒をしてきたところで、執刀医の教授が部屋にやってきました。実は、全身麻酔で寝る前も、起きたあとも教授には会っておらず、(本当にあの人が執刀したのかしら・・・)とちょっと疑っていたところがあったので、現れたときには「ちゃんといた!」と思いました。笑

足の痺れを訴えると「麻酔が切れてくると痺れがまず出てくる、痺れが抜けてくると痛みが出てきてバランスよくなるから(つまり、痛くなるけど、心配している痺れは取れるよ、の意)」とのこと。
また、その時テレビで北京オリンピックを見ていたのですが、「オリンピック目指してるの?まあ目指しているわけじゃないだろうけど、リハビリ頑張って」と冗談を言いながら、部屋を去って行きました。いつもの教授節に、私の経過はいたって順調、何も問題ないんだろうな、と安心しました。

全然、眠れない

全身麻酔で喉にチューブを入れていた関係で、水を飲むと少ししみるのと、声枯れがありましたが、その日は夕飯から食べることができました。
子どもが寝るときに「本読んで!」というので、Zoomでつないで読みましたが、喉が痛いから1冊で寝てよ!と言ってなんとか寝かしつけました。

さて、そこからが長かった。まず、だんだん足が痛くなってきたのと、姿勢を変えられないので寝返りもできず、腰やお尻、全身がとにかく痛い。寝てしまいたいけれど、全身麻酔で寝ていたし、その後も"うとうと"していたので、全然眠れない!スマホで漫画を読んだりして、なんとか意識を痛みから逃すのですが、やっぱり痛い。5時、ナースコールをして、朝食後に飲む痛み止めを早めにもらい、効き始めるのに1時間、6時〜7時の1時間だけ寝て、朝を迎えたのでした。ああ、長い夜だった。

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