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「幸せのレシピ」を見た感想

突然アマプラで映画を見たくなったので、ウォッチリストに登録している映画を閲覧しました。
その中で、なぜリストに入れたのか全く覚えていない映画があったのでとりあえず見てみました。
それが「幸せのレシピ」という映画です。

ストーリー

マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。

幸せのレシピの映画情報 | Yahoo!映画

序盤からシリアスですが、話が進むごとにラブストーリー系の映画だと認識できます。

主人公のケイトの性格は完璧主義者という感じで、あまり人を寄せ付けないし他人にも心を開かない。
自分が強いタイプなので、お店の客であろうと強く当たることもあります。

シングルマザーの姉を事故で失い、姪のゾーイという子を引き取ることになりましたが、どう接していいのか分からず喧嘩することもあり、これまで人との関わりに苦悩していた背景があるんじゃないかと想像できます。

対して、恋仲になるニックというキャラは陽気で人当たりも良く、誰からも好かれやすい陽キャです。
最初はケイトに嫌われていましたが、ゾーイに気に入られたり面倒を見てあげることで徐々に信頼を得ていきます。

という感じで、ストーリーが進むうちにニックとケイトが恋人同士になり、最終的にケイトとニックとゾーイが一緒に暮らすハッピーエンドになります。
意外な展開とは特にないので、気楽に見れる映画だと思います。

印象的な場面

終盤でケイトとニックが喧嘩するシーンがあります。
というのも、店のオーナーがニックを料理長に推薦しようとしている話をケイトが知ったからです。
ケイトにとって自分が働いている店は人生そのものだし、料理長という座を誰にも渡したくないくらい強いこだわりがあります。

ですが、ニックは1つの店にこだわらないタイプで、いずれ自分の店を立てるという夢があります。
なので料理長をする気も毛頭ありません。

ケイトはニックに対して「この店は私の全てなのよ!」と言いますが、ニックは「いいや違うね。ここは君の人生の一部でしかない」と言うのです。

この言葉はケイトに大きな影響を与えていると思います。
ケイトは今いる店の料理長になるために必死に努力してきたわけだし、これからも料理長として活躍していくつもりでいたでしょう。
しかし、それが自分にとって正解なのか考えたこともないし、ニックに言われていなかったら疑問に持つこともなかったと思います。

さらにニックは「もっと心を開けよ。そうすれば楽になる」と言って、店を去ります。

他人に心を開いて生きることで人生が楽しくなれると分かっているニックだからこそ言える台詞で、それはケイトに足りていない部分です。
ですが、ケイトは心を開かないのではなくて開き方が分からないのではないか。
だから他人を寄せ付けようとしないし、完璧な自分を作ることで自分を認めてもらおうとしていたのかもしれません。

仕事は人生の一部でしかない、そう気づいたケイトは本当に自分のやりたいことが何なのか考えて、店を辞めるという答えを出します。

そして「ケイトとニックとゾーイの店」という名前の料理店を出すという結論になりました。

ここの過程が気になる人は、ぜひ映画を見てほしい。
何かを決断して行動する場面というのは過程が大事だと思いますし、そこに注目して映画を見ると楽しめると思います。

この映画を見て感じたこと

・仕事が人生の全てとは限らない
・人との関わりは人生をも変える
・人生のレシピは自分の中にある
・答えは常に自分の中にある
・柔軟な心って大事

人生は何があるか分からないし、これが正しいと思ったものでさえ、実はそうでもないことだって大いにあると思います。

そこに気づけるかどうかは人との出会いや経験がないと実感しづらいかもれしれませんね。

自分が何をしたいのか、その答えは常に自分の中にあるのだと気づかせてくれる映画でした。

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