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陸域が2.4平方キロメートル増えた!能登半島地震のエネルギーの大きさ。

 1月6日の朝日新聞デジタルに、「地震による隆起で陸域が広がった 日本地理学会など調査」という記事が出ています。

 「能登半島地震によって海岸線が沖に向かって前進し、陸域が2.4平方キロメートル増える地形変化が起きた」ということが、国土地理院が公開した被災後の空中写真を分析した日本地理学会のグループが発表したことを紹介するものです。株式会社パスコも写真を公開しています。
 最大は石川県珠洲市川浦町の海岸で約175メートル前進し、東京大や岡山大などの研究者らは被災地を調査した石川県輪島市の海岸では4メートルを超える隆起を確認したということです。

 各地で地震がありますが、隆起で陸域が広がったという話はあまり聞いたことがありませんから、この隆起の情報は能登半島地震のエネルギーの大きさを物語る事実ですね。地震で隆起するくらいのエネルギーを持った揺れだったわけですから、多くの家屋が倒壊し、数メートルの津波が押し寄せたというもの納得がいきます。

 それほど大きな災害だったわけですから、志賀原発で何もないわけがないはずで、水槽水位の変動や油漏れなどの情報を訂正し、運転員が変圧器の保護装置の音を「爆発音」と誤解するなど、いろいろ不安材料があります。
 東京新聞TOKYOWeb1月5日付けの「志賀原発「異常なし」から考えた 運転中だったら?「珠洲原発」だったら? 震度7の地震は想定内なのか」の記事にあるように、「今回耐えたから大丈夫と言えるのか」と疑い、その対応を検討することは必要でしょう。
 記事の中で、原子力資料情報室の上沢千尋氏が「原発直下の断層が動かなくても、周辺には多くの断層がある。どれかが動けば、影響を受ける可能性は高い。北陸電力は不適切な場所に建ててしまったことを認めて廃炉にするべきだ。今回の地震はその好機と捉えてほしい」と指摘しているように、原発の存在自体を見直すべきです。
 


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