「異次元の少子化対策」をめぐり検討されている内容で、政府は本当に対策ができると思っているのだろうか?

 10月1日の朝日新聞デジタルに、「「支援金制度」議論スタートへ 使い道は限定 異次元の少子化対策」という記事が出ています。

 「異次元の少子化対策」をめぐり、財源確保の問題を検討するわけですが、今の対策内容のままで財源を確保したところで、少子化対策には良い影響を及ぼさないでしょう。朝日新聞デジタルの同日付け「大学生20人はどう見る? 政府肝いりの「異次元の少子化対策」の記事にあるように、「親になることを躊躇する人がいる」状況では、子どもは増えません。そもそも「今いる子ども」にきちんとした配慮がなされておらず、「子育て罰」という表現があるようでは、将来「親になることを躊躇する人がいる」のは当然です。

 「少子化は働き方の問題」であることは多くの人が指摘しているにもかからわず、そこをきちんと検討せず、児童手当の拡充策などを検討するのは、「少子化対策」のポーズにしか見えず、やっているつもりなだけで、まったく実態に即していないわけです。政府関係者は、自分が死んだ後のことは知らないというスタンスなんでしょうか。
 未来志向も、現状を踏まえないで話を進めていくのは、ただの空想に過ぎず、何かやっているようで実は何もしていないというのが現実であり、政府の姿勢には違和感しかないです。

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