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「こないだ救急車乗ったよ」「え!」【11月9日は救急の日 救急車呼ぶか迷ったら「#7119」】

救急車をタクシーのように簡単に呼ばれては困る。

緊急に助けを求めている人のもとに駆けつけることができないからだ。

だけど、どっちかわからないこともある。


「いやーこないだ救急車乗ったよ」

「え?なんで?」

「老人会の用事でコミュニティセンターに行ったら、心臓のいつもの発作がおきて、静かにじっとしてたらおさまるから、目立たないところの長椅子で丸まって収まるの待ってじっとしてたら見つかって救急車呼ばれた」

「大丈夫って言わなかったの?」

「発作始まりそうな時、まずいと思って、近くにいた職員の人に横になってたら収まるの感じだから、ちょっとうずくまるけど大丈夫だと思うからって言ったんだけど、老人会の人に見つかってさ」

「そこで大丈夫だって言わなかったの?」

「大丈夫だって言ったんだけど、発作中だから、声ちっちゃくしか出ないし、動いたら余計にひどくなって死んだら嫌だから、ほっといたらみんな携帯持ってるから電話された」

「でも、ひどくて緊急だと見えたんじゃないの?」

「発作が起こりそうな時とか、始まった感じで収まりそうな時は自分でわかるもん。救急車って、きたら断れないのね。乗って病院着いたときにはすっかりおさまってて、血圧測って、タクシーで帰ってきたわ。」

「気をつけてよ。ひどい発作は今のところないのかい?」

「先週だったかな、いつもと違って死ぬかと思ったさ。二日起きれなくて、ご飯も食べられなかった」

「え?そういう時、救急車呼んでよ。少し動けるようになったら私に連絡してくれない?」

「あー、それもそうだね。今度からそうするわ。」


心配させたくて「死ぬ」とか大袈裟にいう時もあるが、肝心なときに連絡をよこさなかったりする。

どれが本当なのかはわからない。たぶん、友達の支援があったか、なんか一人でできそうだと思ったか、一人でいたかったのどれかだろう。

薬が合わなくて、ここ数ヶ月、横になってばかりいる姿を見ていたから調子は悪かったんだと思う。

ここ最近は、薬を変えてもらって、調子が良さそうだ。

「#7119」の存在を今日知った。

今月、様子を見に行ったときに教えなければ、老人会の人にも言っておけと。



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