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『年収90万円で東京ハッピーライフ/大原扁理』を読んだ感想まとめ

この本をオススメしたい人

家で一人で遊んでることが好きで貧乏経験のある人。めちゃくちゃ共感できます。
全部投げ捨ててリセットしたいくらい辛い人。逃げても生きていけそうだと楽になりそうです。

友達と外食するのが好きな人は、交際費がかかりるので、90万円で生きることは無理かもしれませんが、一人で遊ぶのが好きってどういう感じかとか、自分をリセットして自然体に戻すヒントにはなりそうです。

裕福な人は、そもそも、この本を手にしないでしょうし、読んで全く興味や共感の湧かない人は、過去も今も幸せなので、そのままで良いと思います。

このブログを読む前に

ポロっと本のネタを書いてしまって、読む前に言わないでよーってなる危険性があります。それヤダナーって方は、パスしてってくださいね。

また、そこはそういう意味じゃないでしょうっていう読み違いや、へーそう考えるんだーとの違いは、読み手の違いとして許してくださいね。

章ごとのイチ読者の感想

第一章。作者は、自身を変人だと自虐的に書いていますが、私の日常とそれほど差はありませんでした。私も変人なのでしょうか。
大きな違いは晩酌をすることです。お酒は浪費につながります。人の分類があったら、間違いなく同系統の仲間です。

第二章。「大事なのは、嫌いなことで死なないこと」激しく同意します。命をかけてまで全てを受け入れる必要はありません。命の危険を感じたら、嫌いからは逃げて逃げて逃げまくって生きてください。生き方がいろいろな選択肢ができている今、楽しいことはきっとあります。金銭的に困ってどうしようもなくなったら、役所で困ったと言ってみてください。何通の道の歩き方の説明はしてくれます。

「信頼してるぶんだけ、助けてくれなかったときの心のダメージが大きすぎる」って経験は、みんなどこかでしてると思います。友達だと思っていたら自分だけだった。恋人や配偶者に裏切られて捨てられた。尽くしていた会社は自分を歯車だとしか思っていなかった。いつも両想いばかりの人はいないはずです。だけど、子供の時に世界の全てだと思っている大人にされたら辛いですよね。

第三章。衣食住を実感する暮らし。
服には興味がないので、買い替えやすい定番の服を着ることには賛成です。一番似合うという服を一式、季節ごとのパターンを持っていたら良いですよね。そうは思うけれど、持っている服はなかなかどうして捨てられない…

食べるものは素食で良い。シンプルなのが一番美味しいも激しく同意します。たまに食べる身体に悪そうなこってり系も好きです。ジャンクフードも…ホテルランチも…あー。食べることそのものが好きです。私はお酒と食べ物のせいで90万では生きられないです。

「現実の自分を受け止めてられなくて、どこにもいない別の誰かになろうとしている」「悪目立ちと個性は違う」好きなように生きるの中には、好きなように死ぬという意味は含まれているのかなと思ったら、ちゃんと死についての考えが書かれていました。

自分の体の声を聞いて自分の良いバランスで生きることが幸せってことでした。バランス取るというのは言うのは簡単だけれど難しい。習慣にしていることに気乗りしない時、怠け癖が出ていると決めつけて無理矢理やってみても、体が拒否してしまって途中でやめることって確かにあります。身体は自分の気持ちを語れないので、疲れたよーとか、休んでくれなきゃ壊れちゃうよーって痛みや心に働きかけて拒否して教えようとしてくれます。それを受け止められるペースが自分をコントロール出来るペースなのかもしれません。

お金を擬人化して話しかけてるのは笑います。悪い人のところについていっちゃダメだよーとか。必要なお金が来てくれるとか。暇だと変なこと考えるんだと思いました。心に余裕があって、朗らかな変な想像は楽しいからどんどんすれば良いのですが、心が荒んでいる時の暇な時間の想像はろくな事がないので、暇すぎると悪いことばかり考える人は少し忙しくした方がいいのではと思いました。

導かれるまま、好きなように生きてみるのもいいもんだと、心が軽くなる本でした。過去は結構ヘビーですが、人のせいにしていないところがいいですね。この方、若いのでこれからまだ続編がありそうですね。何か困ったら、また導かれて臨機応変に暮らし方も変えられる柔軟な人でしょうし、多少の困難にはびくともしないでしょう。頭も心も体も、力抜いてゆるくなりたい時だったので良かったです。私は好きです。

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