#47 温泉と、世界で最も愛くるしいネコちゃん達

ベッドに潜り込む時、シーツがひんやりと冷たくて足先から冷たさが身体に広がる。
そろそろ冬用のもこもことした敷布団に変えなきゃなあとふと思い、夏から秋へとの季節の移り変わりを感じた。

10月9日、朝から夜までお洋服をせっせと売る。
9時に出勤、20時に退勤、21時にバーへ出勤して早朝4時に帰宅。
社畜の鏡と言える働きぶりでは？
三連休の中日は本当に目が回る程忙しく、本当に目が回るかと思った。治りかけの右足の捻挫した足がパンパンに浮腫んだ。
ヘトヘトになりながら家に帰る。
家に入った瞬間に部屋が汚すぎて急に嫌になってしまった。
放置した洗濯やお皿、床に脱ぎ捨てた服、足首を固定していた包帯。
部屋が汚いことに無性に腹が立って、早朝5時から8時まで、3時間かけて掃除をした。気が狂ったように隅から隅まで掃除。正気の沙汰じゃないなほんと。
掃除を終えてベッドに倒れ込んで朝に就寝。

12時過ぎ、目が覚めたらいつの間にかとなりに恋人がいた。
おはようの挨拶をして、意識が覚醒するまで目をしぱしぱさせた。私はとても寝起きが悪く、目が覚めてベッドから抜け出すのに少々時間を要する。
今日は元々温泉に行く予定を立てていた。
なかなか起きれない私を起こすことも怒ることも無く待っていてくれた。
おでかけ！！顔面工事を済ませて車に乗り込む。
今日向かうのは車で1時間ほどの小さな温泉。
道中立ち寄った小さな喫茶店にはかわいいどら猫の看板猫ちゃんがいた。
人懐っこくて、ご飯を食べている最中もずっと隣に座っていた。
好きな人と、美味しいものと猫ちゃんに囲まれて。少々幸せすぎる。

午後4時。
温泉につくと自然の香りと少しの硫黄の匂い。
浴室に向かいせっせと露天風呂に向かう。
内風呂と露天風呂があり、外の露天風呂は混浴になっている。お湯は乳白色で、硫黄の匂いが強め。
私は硫黄の匂いが好きなので大満足。
夕方過ぎという時間帯もあり、露天風呂は貸切状態だった。
外は少し小雨。決して天気がいいとは言えないけど、屋根がついていたしのんびりするのにはちょうど良かった。
ぼんやりとでている月を眺めたり、ぼーっとしたり、たわいのない会話をして1時間ほど2人でのんびりと過ごした。
お風呂上がりはゆで卵を食べた。この素朴な味がたまらない。
もしゃもしゃ食べていると、黒猫が2匹。
今日は猫ちゃん尽くし。嬉しいねえ。
ぜひまた来たい。
自宅までの帰り道、お酒や夜ご飯の材料を買って帰った。
今日の夜ご飯は簡単に焼きうどんと缶ビール。
紅葉も見に行こうって予定も立てた。
隣県は紅葉がとても綺麗だし、同じく混浴で紅葉を眺められる温泉に行くことにした。
次は晴れるといいねぇ。