配球

私は一応、投球フォームが専門ですが、少し配球論も提供させてください。

去年2020年の日本シリーズを見ていて、これは配球として大丈夫なのかと思いました。それは日本シリーズ第一戦の2回のソフトバンクの攻撃でした。皆さんも覚えているかもしれませんが、ノーアウトランナー1塁で栗原選手がホームランを打ちました。この時の3球の配球はまずかったと思います。あくまでも私はデータが頭に入っている訳ではないので、私の考えが正しいとは思いませんが、セオリーを考えると間違えた配球であると思います。

状況はノーアウトランナー満塁。そして、左バッターである栗原選手。まず考えることは引っ張らせないこと(ファーストが1塁ベースについているため)。だから、基本的にアウトコース中心に攻めるのが、セオリー。しかし、これはセオリーすぎるため裏をかいてインコースを攻めることも有りと思う。だから、巨人の大城捕手は1球目インコースのスライダーを投げた(その球はボールであった)。そして、2球目もインコースのスライダーを投げた。これはコースギリギリのボール球であった。ここでのカウントは0ストライク2ボール。この3球目でホームランを打たれる訳であるが、その時に選択したボールもインコースのスライダーであった。この3球目がまずいのである。なぜマズいのか。それは0ストライク2ボールで、ストライクカウントが欲しいという考えで、引っ張らせたくない(バッターは裏をかいて流す場合もある)。そのような中で、前の球がインコースギリギリボールのスライダー。この後に、インコースにスライダーを続けると打たれやすい。それは、コースギリギリの後に同じ球を続けると少しでも中に入った場合、甘いボールに見えやすく、打たれやすい。だから、この3球目のセオリーは、コースを変えるか、球種を変えるか、その両方を変えるのか。要は、もう一球、同じ球を続けることだけはしてはいけないのだ。


まとめ

コースギリギリのストライクorボールを投げた後、次の球はコースor球種、またはその両方を変えた方が良い。その次の球がカウント球であれば、なお変えるべきである。



データも頭に入っていない私がプロ野球選手の配球に口出しするのは、愚かであるが、セオリーでは分かりやすい例であったので使わなせてもらいました。


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