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薬膳を始めてから、中国の女性に会うと聞くことがあります。

「家庭で、お母さんやおばあちゃんから『生理の後にはコレを食べておきなさい』と言われて育ったものはありましたか?」

すると、スープを作ってくれてそれを食べたという答えが返って来ます。

もう一つ質問します。

「出産後、食べなさいと言われたものはありますか?どれくらい産後ゆっくりしますか?」

やはり、スープ。しかも色は黒くて滋養豊富なもの。(黒いスープは五臓の腎のリカバーのため)

そして、産後は1か月何もしなくて良い期間。ゆっくり体を休めるのは旦那さんも認めていることだと。

これを聞いた時、やっぱり中医学の考え方がしっかり根付いていると感動してしまうのです。

それに対して私も含め、日本女性はかわいそうだと感じてしまいます。

生理の後にしっかり「血」を補うことをしている中国女性

中国伝統医学(中医学)でいう「血」は、現代医学の血液の事を言うのではありません。

なので、物理的に出血をしていなくても、普通の生活をしていたら消費していると考えます。

臓器が働くのも、筋肉を動かすのも、血液中の酸素や栄養と考えたら納得ですよね。

日常の生活をしていても消費していると言うのに、現実的に生理で出血したら血液量は普段より減っています。

昔は、生理の時は激しいスポーツはするな!と言われたものです。
それは、筋肉を動かすのが血だから。

血が減っている時に、激しいスポーツで更に消費する必要はないですもん。

サボれてラッキーと思ったこともありましたが(笑)、気づけば生理は病気ではないから体育や部活もサボれないという空気に変わっていました。

こういうことを、中華圏の女性は理論云々は別として、おばあちゃんやお母さんから教わって育つんですね。

生理で血が減ったら、その分意識して血を増やすということを。

妊娠・出産・母乳での育児で更に失っている「血」

女性は妊娠すると、自分の血を臍帯を通してわが子に与え育てます。

そして、出産時には物理的な出血があります。出産したら終わりじゃなくて
その後、母乳での育児が始まります。

母乳も血の形が変わったもの。どれだけ自分の血を消費し続けるのかと
考えたら、この間増やしているか特に意識しないで過ごしているか、全く違うと思いませんか?

血を補っていると母子ともにメンタルも安定する

実際、知識のある知り合いの薬膳師は、妊娠が分かった時点でつわりの時以外、補血を重点的に行っていました。

なつめなどだけでなく漢方薬も補助として使って。

出産後ももちろんそうです。母乳の出も良かったようで離乳食の開始は遅めでした。

すると、ママである知り合いもイライラが少なそうだし彼女の母乳を飲んでいる赤ちゃんも穏やかです。

まだ歩けない頃、カフェで会ったことがありますが、私と彼女が会っている間、全くむずがったり泣いたりしないので、ゆっくり話すことができたことは忘れません。

赤ちゃん連れでは長居はできない!泣くのが前提、周りに迷惑をかけてしまう。それは私自身が子育て中に経験して感じたこと。

それを覆したのは、しっかり血を増やし続けたママとその母乳を飲んでいる赤ちゃんでした。

ご主人が悪い訳でも、新ママが悪い訳でもありません

今から思うと、うちの娘が赤ちゃんの時、寝つきが悪くて夕方から毎日泣いたのも、よく火が点いたように泣いて苦労したのも、私に血が不足していたからだったと思います。

そして、私がそんな娘にイライラしたのも。

家庭で「血を増やす」ということを意識させられずに育っているのが普通の日本では仕方がないことです。

ご主人が悪いのでも、新ママが悪い訳でもありません。

血が足りないからメンタルが安定しないのです。
これは中医学で言われている「血」の働きに由来します。

意識するかしないかでカラダもメンタルも変わる

中医学では、日本女性は「血」が足りないのが普通になってしまい、そこに
冷えが重なって体全体の潤い不足になると考えられています。
体の中の陰陽のバランスは1:1ならバランスが取れています。

潤い不足になると水(陰)が不足、火(陽)が余る状態になり、結果暑く感じるホットフラッシュにつながると考えるのです。

だから、女性は常に「血」を増やし巡らせることを意識する。
意識するかしないか、いつ始めるかでカラダもメンタルにも違いが出ます。

自分が辛い経験をして、学んで分かったことだから声を大にして言いたい

中医学と薬膳を学んで、今までの自分のカラダのことやメンタルのことが手に取るように分かりました。点と点も繋がった。

日本女性は、身を削って(減った血をしっかり増やさないまま)家族や子供のために一生懸命。

もっと血を増やして、もっと巡らせれば、本来持っている素肌や髪の美しさ、伸び伸びとしたやさしさが戻り、イライラから解放される。

だから、声を大にして言いたいのです。

自分の身を削るようなことは止めて、美しさと健康を取り戻しましょうって。かわいそうだと言うのは語弊があるかも((;^_^A)ですが、元気と美は自分で手に入れよう!

それが伝えたくて、簡単にできる薬膳をお伝えしています。


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