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忙しい時、ご飯に合う調理無しでプラスしたいもの

時間がないと玉子かけご飯だけで済ませてしまう。プラスすると良い食べ物はありますか?忙しい毎日を送っている方からご相談を頂きました。

玉子は必須アミノ酸をすべて含みたんぱく質量、アミノ酸量共に食品中でもトップ。

薬膳では、五臓(肝心脾肺腎)全てと胃をパワーアップさせる食材で、温めも冷ましもしない平性なので老若男女問わず食べられるのです。

潤い不足の人、血不足から来る不調のある人、そして妊婦さんは赤ちゃんをお腹にしっかり抱え込むという効能もある食材です。

なので、忙しいからと言ってお菓子や菓子パンで済ませるよりは何倍も栄養的には良いのですが、もちろんこれだけでは偏りが出ます。

ご飯が主食の日本人。

気と言う字の旧字体「氣」には米と言う字が付きますね。

氣は目には見えないけれど、元気、勇気、やる気など人を動かす原動力になる力だということが分かっていて、それを生み出すものが米だと昔の人は感じていたのです。

なので、日本人のパワーの源、お米が主食の前提で合わせて食べる調理しなくても良いもの、それは味噌汁漬物です。

薬膳の視点から見るご飯の効能

私達が食べているご飯のお米はうるち米です。
温めも冷ましもしない平性なので、先ほどの玉子同様に冷えている時も体に熱がこもってるときも食べられるため、主食としてはピッタリです。

効能はお腹を強くして、元気の素を作り消化機能をアップ。胸のあたりが熱くイライラしたりモヤモヤするのを取り除くと言われています。

玄米は、もみ殻だけを取り除いたものでビタミンなどは白米より多いのですが消化吸収しにくいという難点があります。

特に胃腸が弱い人は、玄米ご飯でお腹が痛くなったり消化にパワーを使うのであまりおススメではありません。発芽玄米は消化しやすくなり、玄米に含まれているレシチンが記憶に関わるアセチルコリンの生成を促す働きもあります。

レシチンはコレステロールを乳化して肝臓へ運び排泄させる働きも持ち合わせています。

糖質オフダイエットが流行っていますが、薬膳の視点からは気を効率よく気を補い胃腸機能を高める米を止めるべきではないと考えます。

米は基本、水だけを加えて調理する食べ方です。

そのため、パンや麺類など製造過程でいろいろ入れたり、食べる時に何かをつけたりかけたりしなければならない主食よりカロリーを気にしなくても良いのです。

ですが、米だけで栄養が十分なわけではありません。

薬膳の考え方ではお腹はひやすべきではないので、加えるなら温かい調理をしたものということになります。

ダイエットしている人もスープなら満足感が得られる

例えば、ご飯に玉子をかけて玉子かけご飯にしたとしましょう。

栄養学的には、炭水化物、たんぱく質、必須アミノ酸が摂取できています。

これに加えるものは、ビタミン、ミネラル、脂肪です。

現代人は脂肪は他の食事でどちらかと言えば摂り過ぎ気味です。
なので、後で考えるとして、ビタミンとミネラルで見てみます。

調理せずに簡単に一品になるスープと言えばカップスープやみそ汁の素などがあれば良いですよね?

そして汁物なら満足感が得られやすいのでダイエットしている人にもおススメです。

でも、自分で作ったものでないと添加物などが安心できないという人がいます。

そんな人におススメなのはみそ玉です。

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みそ玉の中に必要な具を入れて、丸めておきます。
お湯を注いですぐに温かいお味噌汁ができるのです。

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毒を解消し、ストレスを解消する薬膳の視点から見る味噌の効能

味噌は、魚や肉などの毒を消すことは古い文献にも書かれています。

大豆や米、麦などの穀類を発酵させた保存食で、大豆たんぱくを摂る手段として戦国武将は味噌づくりを勧めました。

それが今でもその土地の味噌として各地に残っています。

武田信玄の信州みそ、伊達政宗の仙台味噌、豊臣秀吉・徳川家康の豆味噌などがこれです。

薬膳では、お腹を強くして元気の素を作り、消化機能をアップ。下痢や吐き気を抑え酒毒をおろす効能も言われています。

あれ?さっきのうるち米と同じような効能がありますね。

江戸時代の飛脚などは交通網が発達していない時代に、おにぎりと味噌のお弁当を持って何キロも走ったわけですよ。当時は肉などごく限られた人しか食べていないわけですから。

それでも体力が持ったのは米と味噌のこんな効能があるからです。

そして発酵食品なのであらかじめ消化しやすい状態に分解されています。

消化にも良いですから、忙しくて体力を落としたくない時に胃腸にやさしく吸収されるということになります。

出汁と具をあらかじめ入れて薬膳にしておけばよい

薬膳の最も簡単で一品で完結できるのは、ご飯に炊き込むか味噌汁だと考えています。

たとえご飯がコンビニで買ってきたおにぎりでも、味噌汁を目的に合わせた薬膳にすると、その食事はすでに薬膳ということです。

ご飯(うるち米)の効能はすでに書きましたよね?

パワーをつけたり胃腸を丈夫にするのは誰にでも必要なことです。

そこにみその効能と出汁と具材の効能をプラスして温かい食べ方で食べる味噌汁はいわば完璧な薬膳なのです。

ただ、忙しくて玉子かけご飯で済ませたい人は、出汁をとって具を刻みわざわざ味噌汁を作りたくはないでしょう。

そんな時はあらかじめ時間のある時にみそ玉を作っておくのです。

出汁と具材全部まとめて一食ずつにしておけば、後はお湯を注ぐだけです。

ご飯に最も合う調理しなくてもよいものはみそ玉で作るお味噌汁です。

余裕があればぬか漬けを漬けておく

野菜が足りないと言われるかもしれません。

それを解消するのはぬか漬けです。
野菜を漬けておけば良いだけなので、出して洗って切るだけです。

乳酸菌が豊富なぬか漬けですが、植物性の乳酸菌なので生きたまま腸へ届くと言われています。

わざわざ糠を買って来て作らなくても、キットが売られていますから、そこに洗った野菜を塩をしてから漬けておくだけです。

ぬか漬けにはGABA(ギャバ)も多く、GABAはストレスを軽減すると言われ、睡眠の質を向上させたり脳の疲れに良いことが分かっています。

ストレスの多い人にというキャッチのチョコレートが出ていますよね?

でも、ぬか漬けでGABAと乳酸菌が摂れるのです。

まとめ

忙しくて、玉子かけご飯になってしまう時プラスすると良い、調理をしなくて済む食べ物は、みそ玉を使ったお味噌汁ぬか漬けです。

忙しさでストレスフルになる時にこそ胃腸機能を高め、パワーをアップさせるご飯が大切です。

みそ玉を使った味噌汁、腸内環境を良くしてストレス解消のGABAを含むぬか漬けで体調を整えて仕事のパフォーマンスを落とさず行きましょう!

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