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調剤経験1〜2年の薬剤師・身体障がいやメンタル有薬剤師の派遣について

本日は調剤経験の浅い方や、身体障がい有・メンタル有の薬剤師は、派遣薬剤師が出来るかどうかというお話について書いていきます。
経験が少ないが薬剤師以外の勉強をしたいから派遣や、過労・人間関係でメンタルを壊した方など理由は様々ですが、時々お問い合わせがあります。


結論から申しますとタイミングにより派遣可能ですというお答えになります。
繁忙期や派遣さんが足りていないタイミングであれば人事側も交渉に乗ってくれる場合が多いです。

○全てはタイミング

全ては派遣需要が多いタイミングであれば、なんとかなるかと思います。
コロナ直前(2019年)もコロナ真っ最中も経験が浅い方や、メンタル有の方の派遣は難しかった記憶です。
〜2018年頃は派遣需要も多くあったので、上記の方々でも派遣を行えておりました。

実際、現在の様に人材不足のタイミングであれば、人事側も相談には乗ってくれるようになっています。
今年も夏のタイミングになると、どうなるかはわかりませんので、繁忙期に探し出すのがスムーズかと思います。


閑散期に入って教えてもらえるのが理想というのは派遣スタッフ・派遣会社側・人事・現場としても思いは同じですが、閑散期は派遣案件も少なく、敢えて経験を少ない方などを選ばなくていいという状況が起きます。


それではパターン別に詳しく見ていきましょう。


○調剤経験が浅いパターンに関して

①経験年数について

経験の浅い方に関しては、一年程の調剤経験があれば派遣勤務が出来るかもしれないという認識です。
若い=喜ばれるというのは派遣薬剤師でも同じです。

2〜3年の調剤経験、複数科目経験があれば、ほぼ即戦力として捉えていただけるかと思います。
大手出身ですと社会人マナーなどの教育に力が入っているという認識が人事側にもあり、強みとなり派遣を受け入れてもらいやすい傾向にあります。


②経験科目や枚数について

経験が浅い中、最も大事なのはどの科目を経験し、どのくらいの枚数の薬局で勤務してきたかという所になります。
総合科目が理想ではありますが、内科や耳鼻科などは派遣案件も多いので派遣勤務に繋がりやすいです。

過去に整形だけ・眼科だけというご経験をお持ちの方を派遣をした事があるのですが、途中終了になった記憶があります・・・。


③問題なく契約期間満了や、更新が出来ればその後の派遣は安泰

契約期間全うや契約更新が出来れば、ある程度は安泰と考えて良いかと思います。
更新をいただければそのまま経験を詰めますし、期間満了が出来れば次回の派遣先を探す際にも、他薬局で受け入れ実績があるという所に安心して、受け入れていただきやすくなります。




○メンタル有の方のパターンに関して

①基本は寛解の方が対象となります。

正社員での激務や人間関係などで病んでしまった方で派遣にシフトされる方もおられます。
少し服用しているくらいの方であれば、業務負担が減り働きやすい環境を得られるのかと思います。(今回は少し服用されているレベルの方は除きます。有識者なので、どのレベルまでなら働けるなども理解されていると思っているからです)

ご本人が一番承知されているかとは思いますが、体調が優れる期間のみ働くという働き方になるかと思います。
資格職という職業上、勤務に穴が開けられない所が辛いですね・・・。


②可能であれば営業マンが近くにいる派遣会社を選ぶ

自身のエリアに営業所があり、派遣初日などに同行しくれる派遣会社がお勧めです。
体調が良いからといっても、勤務しているとどうしても休むこともあるかと思います。
そんな時に一緒に謝罪に来てくれる営業マンや、問題が発生した時に
今後の働き方を現場・人事の方含めて面談してくれる環境があると少しは安心でき、働きやすいかと思います。


③あまり人気のない派遣案件を狙う

経験上、ここはかなり重要ポイントになるかと思います。
勿論良いエリア・良い条件で働けるのが一番かとは思いますが、エリアが悪かったり不人気科目などで派遣薬剤師が集まりにくい求人を狙うことをお勧めします。
理由としては不人気エリアの派遣案件に関してはそもそも派遣さんがいなくても、なんとかマンパワーでカバーしている場合が多いです。
その為、最悪穴を開けても仕方ないと受け入れてもらいやすい環境があります。


④理解のある薬局が見つかれば、そこで働き続けるのが吉

派遣案件は続かないとイメージされている方もおられますが、上記のようなあまり人気のないエリア・不人気科目などの案件の場合は3年の満期まで契約更新をいただける場合もあります。
また同じ所で長く続けられれば、途中で体調を崩して数ヶ月〜半年休んだとしても、再度受入を検討していただきやすくなります。



○身体障がいのある方のパターンに関して

①身体障がい4級で派遣をされている方はおられます。

歩行困難となると中々受け入れが難しいですが、例えば脚が悪い、片手がないなどの障がいがある方は実際に勤務されておられます。

打診時に薬局側でNG出されることもありますが、あまり気にされない薬局もありますので地道に探されれば見つかると思います。


②可能であれば営業マンが近くにいる派遣会社を選ぶ

メンタル有の内容と同じですが、可能であれば派遣初日などに同行してくれる派遣会社がお勧めです。
現場側としても初日は少し不安に思いながら、受け入れられることは多いので、営業マンからも説明があるとより安心に繋がりやすいかと思います。


③派遣会社としては、障がいのある方を雇用(週20時間以上)することで、「障害者雇用納付金(ペナルティ)」を国に払わなくてよくなる。

こちらの内容はあまり営業マンは知らない方が多いかと思います。
その為、面談の際などには薬剤師さん側からこのお話を掲示することで、少しは営業側にもメリットを提供できるかと思います。

常時雇用している労働者数が100人を超える事業主で障害者雇用率を未達成の場合は、法定雇用障害者数に不足する障害者数に応じて1人につき月額5万円の障害者雇用納付金を納付していただきます。



○知っておくと良い事

①経験が浅かったり、ハンデがあると低時給掲示をされやすい。

営業マンとしても派遣先に受け入れていただく為に請求時給を下げているということも多々あります。
初回は仕方ないとしても更新をいただけるなど、派遣先からも評価をいただいた際には、時給交渉を行なっていただいて問題ないかと思います。
ただあまり強気に出過ぎると関係性が悪くなるので、相場価格に合わせていくスタンスでご検討ください。


②服薬している薬によっては産業医ストップが登録時にかかる可能性がある

各社、派遣登録時に既往歴などの確認があり、状況によっては登録時にご紹介NGとなる場合もあります。

寛解していても服薬を継続することも多々あるかと思います。
ご紹介NGとされた場合でも営業マンへ状況を説明し、産業医面談を受けてみるなどの価値はあると思います。
また一社で諦めずに他社もあたることをオススメします。(各社によって基準が違う為)



○最後に

以上、調剤歴の浅い薬剤師・身体障がい有・メンタル有薬剤師に関する記事でした。

今までも散々記載しておりますが、結局は担当の熱量はかなり大事です。
経験が浅かったり、メンタルや障がいをお持ちであろうと向き合ってくれる担当者がいれば、なんとかなることもあります。

現在は派遣案件過多となっており、始めるには良いタイミングかと思います。
閑散期の夏はどうなるかわかりませんが、現状を考えると全くなくなるとは考えづらいと思っております。

過去に一番驚いたのたが就職経験なしで卒業後すぐに派遣勤務スタートの方がおられました。何故出来たかというはお察しの通り、院生時代に厳しい調剤薬局アルバイトされていた経験が生かされて、派遣勤務スタートが出来たのです。
こんな経歴をお持ちの方は後にも先にも聞いたことがありません。



それではまた次回記事にて〜!



○番外編

ちょっとだけ裏話もしておこうと思います。
ここからは表立って記載しにくい話や、裏技?に近い話(手帳をお持ちの方向け)の為、100円だけいただきます。
興味ない方はスルーしてください〜。

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