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DS218+を買って1年経ったので好きな点のレビュー

2020/08/31

普段から知り合いには個人利用の NAS の導入を勧めてまして Synology の DS218+ を結構ダイナミックマーケティングしてるんですが、特徴をまとめたことがなかったので、使い始めて1年経ってきたのもありレビューしてみることにしました。
(NASを個人で使ってるのをたまに変態扱いされるので理解者も増やしたい)

(そもそも NAS とは…TELWIND NASとファイルサーバーの違いとは?メリット・デメリットは? )

ちなみに、ほかの NAS 利用経験はないので相対評価ではなく、絶対評価です。

・スペック

・CPU
  CPUモデル Intel Celeron J4025
  CPU 周波数 2-core 2.0 (ベース) / 2.9 (burst) GHz
・メモリ
  システム メモリ 2 GB DDR4 non-ECC
  メモリスロット数 1  (空きが1という意味です)
  最大メモリー容量 6 GB (2 GB + 4 GB) (公式ではこうなっていますが、   +8GB をして計 10GB で認識してます)
・ストレージ
  ドライブ ベイ 2
・外部ポート
  RJ-45 1GbE LAN ポート 1
  USB 3.0 ポート 2

・できること

とりあえず箇条書きします

-(データの保存)

  当然なので割愛

-GUI による設定・操作


端末ブラウザからGUIでけっこう色々設定できます。普通使いなら GUI で完結できます。

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後に述べますが、家庭 LAN 外から接続できる QuickConnect がかなり便利です。設定できるセキュリティは Google の二段階認証等も使えますし、シンプルにブラックリスト・ホワイトリストの設定もできます。(そのほかログイン試行ログを残したりすることもできます。まぁ企業でも使える仕様なので個人レベルでは要らないかもしれませんが)


-LAN 外から接続できる QuickConnect が簡単


 外出先から NAS 内のデータを扱うとき、ルータにポートの転送設定を設定したり、ユーザの設定が必要となりますが、QuickConnect という Synologyのシステムを使えばすごい簡単にアクセスが可能です。(保証登録を行うアカウントをそのまま使う感じです)


-豊富な公式パッケージ

 後ほど述べる Audio Studio や Video Station 、Dockerなど、様々なパッケージが用意されています。
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ものとしては開発向けの機能がおおいですが、iTunes との同期を円滑にするためのパッケージもあったりして個人で利用できるものも多いです。


-音楽の再生・ストリーミング

 Audio Station という、Synology が用意しているパッケージを用いることでNAS に保存した音楽を端末ブラウザやスマホアプリ (、日本 Amazon ではまだサポートしてませんが Amazon Echo ) でストリーミング再生できます。
わざわざスマホ等に入れる必要がなく、ライブラリが共有できるので個人的に重宝してます。(外出先でもストリーミングできます)
また、NAS 本体に USBスピーカ や USBオーディオ変換ケーブルを使えば  NAS に接続したスピーカから音楽を流せます。とりあえず音楽流すものとしても便利です。

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-動画のストリーミング

 Video Station という、Synology が用意しているパッケージを用いることでNAS に保存した音楽を端末ブラウザやスマホアプリ、Amazon Stick 等でストリーミング再生できます。
Amazon Stick ,Google Chromecasts でできるのが個人的に気に入ってます
( PC 立ち上げる必要がないので)


-仮想マシン・Dockerコンテナ作成

個人的に一番気に入ってる機能です。
Synology が用意している Virtual Machine Managerを用いればESXiのように仮想マシンを管理できます。
ホストマシンのスペックがCPU2コア、メモリ(私は追加してるので)10GBなので軽い動作を行うサーバぐらいなら問題なく稼働できます。
私はもとより録画サーバを普段使いの PC で稼働させていたのですが、DS218+ はUSB3.0が2ポートあり、B-CASカードリーダーと TV チューナーをさせれば録画サーバにできることに気づいて NAS に録画サーバを乗っけています。
(USBスピーカと合わせるとUSBが3つほどいるので、オーディオジャック付のハブをつけてます。-> これ )
NAS 本体に番組を保存してるのでどこでも見れます。

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(諸事情で現在再構築中です)
仮想マシンで作成するのがいやなら Docker で立ち上げればリソースの節約もできます。( Docker は GUI 操作がいまいちです。 CLI 推奨)
NAS の元自体は Ubntus のような感じです。k8s も入るので Win10 Home だけど Docker の勉強したいなーみたいな(ピンポイントな)人にもおすすめできます。

-そのほか

 2年保証ですが、この中にはカスタマーサポートもサポートも含まれています。外資企業によくある感じのサービスリクエストを上げて対応してもらう感じのあれです。
 一つ、公式サイトでできると書いていたのに、ドキュメント通りではできないことがあったので SR をあげて対応してもらいました。安くない買い物なので保証やサポートが強いのは個人的にうれしいポイントです。

以上が個人的に DS218+を勧める理由です。


・デメリットとしては


・最低限のネットワークの知識が必要 (固定IP設定等は NAS だけで完結できず、ルータやモデムの設定が必要なパターンがある)
・有線接続前提なので LAN ケーブル接続先が必要
・夜中、寝るときにわずかにファンの音が聞こえる
・LED が少しまぶしい(GUI操作で抑えることはできる)
・普通の HDD と比べると電力は食うしでかい
・値段が高い 
 DS218+だけで4万ぐらい、HDD 2枚は必須なので6万前後の出費になります。(ビックカメラとかでポイントバックとキャッシュレスキャンペーン合わせて購入するのが吉)
 保証等の関係やストレージという性質上、中古はあんまりお勧めできません。
 合わせてメモリ8GB1枚 と USBハブ、TVチューナーやカードリーダーを合わせるとまぁまぁしますね(今更気づいた)

最後の値段以外はそんなに気にする必要がないことないかな、と思います。
一部のルータは公式でサポートされていて、NAS の GUI からルータの設定を行えます。-> 公式互換性リスト

お財布が許される方はぜひ快適な生活のために是非 NAS ライフをどうぞ!


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