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セボンスターを買いに。

開けていなかった実績


先日、とある漫画を読んでいて「人生でまだ開けたことのない実績があった!」と気が付いた。
読んでいたのは、さかなこうじ先生の作品「今日、駅で見た可愛い女の子。」だ。

人生での実績というとやれ仕事だ結婚だ恋愛だ失業だ失恋だ子供がどうだ離婚がどうだとあれこれ挙げるとキリがないが、そういう大きな規模の話ではない。
ゲームでいうならおまけの実績枠、遊び心で設定された部分の方である。
私の場合、子熊を抱っこしたり、石を削って弥生時代などで使われたような簡易ナイフを作ったり、謎の実績は開いている方なのだが、読みながら気が付いたのだ。

「そういや、セボンスターって買ったことなくない……?」

キラキラしたアクセサリーを身に纏うよりも、野山を駆けたりミニ四駆を作ってみたり本格的ではないにしてもプラモを作ったり、あとは絵を描くか様々な図鑑の類いに親しんでいたお子様だったが故に、セボンスターという存在は認識していても残念ながら購入することがなかった。

そして時は過ぎ、買ったことないな……と思ったからには、ここで逃すと一生買わないなと考えたのだ。
幸いなことにお子様時代よりも、自由に使えるお金はある。

ということで、思い立ったが吉日と近くのスーパーに足を運んだ。

近くのスーパーにはなかったので、もうひとつのスーパーに向かうことにした。
縁が無さすぎると、何処に売っているかも覚えられないのかもしれない。

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