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#果実でめぐる島のいちねん 4月

春を迎える2月、3月のフルーツといえば 屋久島を代表する選手「たんかん」

さてさて、第一号の執筆となるのですがどんな風に始めましょうかね〜
ここ屋久島では農家さんなどでなくても 個人の方が自分の山や畑の一角で果樹木を育てている方も多く、いろいろなフルーツを作っていらっしゃいます。なので、一年中何かしらの屋久島産フルーツがあります。
そんな島で作られ食べられるフルーツを、1年通して紹介していきたいと思います。

春を迎える2月、3月のフルーツといえば 、屋久島を代表する選手「たんかん」。
「たんかん」と聞いただけでは、はて? なんですかそれ? って思いませんか?
ワタシも島へ来るまでこの名前を聞いたことがなかったのです(笑)。
見た目はネーブルのような感じ。温州みかんのようなお餅のような感じではなくまん丸な感じです。食べようとするとまず驚くのが皮の薄さ‼︎
みかんのようにぺろりんと花が開いたようにはまず剥けません。実と皮の間に隙間がないので指が入らないし薄いのでちぎれます……。

そんな皮の薄さに躊躇しつつもむき終わったら、さぁ、食べましょう♪
一房口に入れると、ここでまた驚き第二弾‼︎「あんまっ‼︎」と、ついつい口からでちゃうくらい、それはそれは甘いんです。ホントにっ、すんごーーーーく甘い‼︎
温州みかんの甘いのとはまた違うんですよ。そんな甘〜い「たんかん」は、ぽんかんとネーブルを掛け合わせて作られた品種だそう。なので、ネーブル、オレンジのような濃い甘さが特徴的です(ぽんかんに関してはまた月を追ってお話しします)。

たんかんの季節になりだすと、店先には、箱に綺麗に並べられたいろいろなサイズのたんかんさんたちが並びます。コレが売られだすと旅行客や島の方が、島外に送られるので、バンバン売れてゆきます。
そんな箱入りさんになれなかったたんかんたちは、県道脇の無人市(野菜や果物などを売っている無人販売)などに、袋に入れられ、格安値段で買えちゃうのです。

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食べるのが追いつかなくなってくると、たんかんたちもショボンとしてくるので、みな、せっせと絞って冷凍して、夏の暑い時期に飲んだりするのです。
ワタシは半解凍でシャリシャリさせながら飲むのが好きです♪
この時期を逃してご来島されても、パックのジュースやジャム、ドレッシングやお菓子などいろいろな形になって、お土産品となっていたりしますので、ご来島されたときには、ぜひとも味わっていただきたいです。
屋久島の果物といえば? と、島民や島好きのリピーターさんたちに聞けば、ほぼ100%に近い確率でみなさん、この「たんかん」と答えるのではないかな? と思っています。

そんな大人気の「たんかん」も4月になればほぼ見られなくなります。そして今度は、次のフルーツへバトンタッチです。ワタクシもこの時期にお店で使うお菓子用のたんかんを仕込みます。
その時は、店中あま〜いたんかんの香りに充たされるのです。そしてお庭に鳥さん用のたんかんをお裾分けです。
毎日毎日、さまざまな鳥さんが来ておいしそうに食べてる姿は、癒される。そんな春のシアワセ。

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内山チエ
こんにちは、この度この場で 島の果物について書かせていただくこととなりました、島の北部に位置する志戸子という集落で「kiina」という小さなカフェを営んでおります、チエと申します。
ボキャブラリーも文章力もないワタクシにこの様な白羽の矢がぐさりと刺さり、もっと素晴らしい方に矢を打ち直しませんか? と提案致しましたが、「いやいや、いつもの感じで大丈夫だから〜」といっていただき、そしてさらに、心強いみかこ編集長が添削してくれるとのことでしたので、新たな挑戦してみますか! と、抜きかけた矢をまた自ら刺し戻しました‼︎
拙い文章かとは思いますが これから1年間よろしくおねがいします。

https://www.facebook.com/kiina117


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