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円日という試み
ふたりという言葉の在り方はどんなものだろう。
書くことでひとりの自分と向き合うことは、いつだって孤独のそばにある行為だった。どこかに依って立ちたいと思うとき、何かを生み出そうという出力は弱々しい点滅になる、じぶんの中からどうにかして言葉を紡ごうともがくことは、ひとりの自分自身というものをどうしたって強く意識させるからかもしれません。
この試みは、二人で言葉を交わし合うことから始まりました。形を得ること、誰かに言葉が届くことを強く意識したというより、純粋にお互いへ手紙を書いているという感覚が強く、わたしとこむ(青.)ちゃんの間で言葉はただとてもゆっくりと行き来しているようでした。あなたと呼びかけることでわたしの中で深まってゆく言葉とはまた少し違う、ふたりの間で言葉を交わす中で深まってゆくものが、言葉に限らずあったような気がしています。
ふたりの試みにつけた名前は「円日」。往復書簡のやり取りの中、まあるくてやさしい気持ち、ふたりで大切にしてきたその気持ちがめぐってゆきますようにという願いを込めて。
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