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名古屋↔︎諏訪大社4社を電車で日帰り旅行する話

長野県の諏訪湖は長野県で人気の観光スポットの一つです。諏訪湖といえば諏訪大社。
首都圏などJR東日本エリアからであれば、「週末パス」を使って「あずさ2号」で二日間の計画で行くのもありかもしれません。

さて、JR東海の名古屋地区には、名古屋諏訪エリアにもほど近い塩尻市内までフリーエリアのお得な乗り放題きっぷがあります。
JR全線をカバーする「青春18きっぷ」にも言及しつつ、青空フリーパスを利用した「諏訪日帰り旅行」の可能性について述べてみたいと思います。

結論として始発終電前提で名古屋から普通列車のみでの日帰り諏訪大社巡りは多少の余力を残して十分可能です。というかやりました。

諏訪大社4社巡りの概要

諏訪大社は茅野市に上社2社(前宮・本宮)と下諏訪町に下社(春宮・秋宮)の4社あります。

下諏訪駅から春宮・秋宮をめぐる

下諏訪駅から春宮までは1.3km。春宮から秋宮までは1.1km、秋宮から下諏訪駅までは0.9km程度、計約3.3kmの緩いウォーキングコースです。
途中には無料で利用できる足湯もあったりします。距離は長く、あまり寄り道できる場所がありません。

茅野駅から諏訪上社前宮・本宮へ

茅野駅から前宮までが2.7km、前宮から本宮までが1.7km、その帰りが3.5km、のべ7.9kmの、そこそこのウォーキングコースとなっております。

コミュニティバスを利用するなら上諏訪駅経由も

下諏訪駅と秋宮の間にはコミュニティバスの運行がありますが、JRとの乗り換え時刻とあまり噛み合っていないので、時短目的での利用には不向きな感があります。本数こそ少ないものの、1乗車150円のコミュニティバスで上社本宮と上諏訪駅との間を移動することができます。茅野駅から前宮→本宮と歩いて行って、帰りだけバスを使う折衷策も可能です。とりあえず行ってみて使えれば使う方向で、旅行計画を考えてみても良いのではないでしょうか。

全社巡ると何があるのか?

基本的には自己満足です。

ただ、御朱印を4つ揃えると記念品がもらえます。もとより、御朱印帳が4社で埋まるのって壮観ですし、満足はプライスレスですね。

ちなみに御朱印は1社あたり500円と高め。計2,000円。

青空フリーパスか、18きっぷか。

名古屋ー下諏訪〜茅野の往復にかかるきっぷ代の比較

大前提として青空フリーパスは土休日および休日ダイヤで運行する12/30〜1/3しか使えません。また、18きっぷは春夏冬の限られた期間のみ利用できます。青空フリーパスは単に名古屋ー塩尻(木曽平沢)間の移動に使うのみで、それ以外は紙の切符、あるいは交通系ICカード(中央東線区間)を使います。

18きっぷは特急券と組み合わせて使うことができないので、最終の普通電車を逃した場合、運賃・特急料金を別途払うか、一泊して翌日帰るか、選択を強いられます。その意味で青空フリーパスは安定性はある。

きっぷは塩尻で分割がお得?

青空フリーパスで諏訪大社巡りをする人は、長距離切符券売機や窓口で木曽平沢以降のきっぷを別途購入することになるわけですが、JRの距離・料金の計算の都合、木曽平沢ー下諏訪および木曽平沢ー茅野のいずれも、塩尻で分割した方が、運賃が20円ほど安くなります。

塩尻で下車できたほうが便利ですし、さらにいうなら塩尻以降のきっぷは敢えて買わずに改札はICカード(中央東線では使えます)を使うほうが、いろいろ旅程の潰しが効くでしょう。

中央本線(木曽平沢ー茅野間)の運賃

例外的に木曽平沢ー上諏訪は通しの方が安くなりますが、上諏訪駅からのアクセス自体、コミュニティバス「かりんちゃんバス」を利用(片道150円)して上社に移動する場合のみ、視野に入るでしょう。「時短」としてはかなり微妙な気がしますが。

まず始発・終電を確認(18きっぷ・青空フリーパス共通)

検索してみると、片道4時間、現地で8時間近く使えるので寄り道を最小限にすれば、お昼は飲食店でのんびりする程度の余裕はありそうです。

青空フリーパスの醍醐味は「特急を使う」という選択

これが中央西線で旅行するにあたり、18きっぷが使える期間でも敢えて青空フリーパスを使うべき唯一とも言っていい理由なのですが、塩尻までは特急しなのを使って時間短縮をするのがよいでしょう。始発の後の普通列車の塩尻行きは2時間後ですが、「特急しなの」はおおよそ1時間ごとに出ていてかつ1時間前に出た普通列車を追い越します。

この浮いた時間は、名古屋を出発する時間を遅らせたり、帰る時間を早くする方向にも回すことができます。

しなの第一便で行って最終便で帰ってくる場合

滞在時間にも+3時間弱の余裕ができました。名古屋ー塩尻間の自由席は2,200円(片道)とそれなりに高くつきますが、特急券は時間を買うもの。素泊まりでも5,000円の宿はそうそうありませんから、時間を買って1日あたりの体験を最大化するのは合理的と言えるでしょう。

中津川から特急に乗るのがお得?

あるいは、中津川ー塩尻が営業距離100kmをかろうじて切るので、中津川から特急を利用するなら、特急料金が1,200円からで済みます。中津川までは普通列車で行くという手もあるでしょう。名古屋発中津川行の始発はしなの1号より先に中津川に着き、また26号より遅い時間に名古屋行きの普通列車が走っています。

ただ、しなの1号は人気ですから、名古屋駅でないと自由席の確保は難しいでしょう。デッキで立つか、指定席料金530円(+休日加算200円)を追加してもいいでしょう。ただ、指定席(1,730円+繁忙期加算200円〜400円)でも名古屋からの自由席(2,200円)よりは安く、始発の普通の中津川行きは大体座れますから、早起きすれば良いだけですからね。


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