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ぼんやりニート日記 2023/6/7~6/10「原稿地獄」

2023/6/7(水)
朝3時。突然、「おはようございます!」と声が聞こえ飛び起きる。なんだなんだと辺りを見回したら、となりのベッドで寝ていたルームメイトのUさんが悪夢でうなされていて、「おはようございます!おはようございます!おはようございます!」と苦しそうに連呼していた。どんな夢を見てるんだろう。起こした方がよいのだろうかとちょっと迷ったけど、うなされ方が面白かったので放置した。

昼、松浦さんと一緒にシェアハウスのリビングでご飯を食べる。蕎麦を食べていた松浦さんが突然むせて、口から大量の蕎麦をすごい勢いで吹き飛ばしたのが面白すぎて二人で爆笑してしまった。その日一日中思い返して笑っていたと思う。

午後。錦糸町のドトールで原稿を描く。隣の席に座っていたおばさん二人がお茶代を奢るか奢らないかで揉めていた。他人にモノを奢られるのが苦手な人っているよな。昔は僕も奢られるのが苦手だった。なんか相手に申し訳ない気がして。けど、東京に来てからはお金のない僕を哀れんでかいろんな人がご飯を奢ろうとしてくれて、毎回断るのも失礼かと思ってありがたく頂戴していたら、いつの間にか他人に奢られることに抵抗感がなくなってしまった。我ながらずいぶんと厚かましく成長したものだ。でも最近は今まで他人に奢られた分、僕も誰かに奢ろうかなと思うことが増えてきた。僕よりお金のもっていない友達とかにご飯を奢ったり、日頃のお礼と言って何かをあげたり。こういうのは持ちつ持たれつで、巡り回ってくるものなんだな。

てんやで夕食を食べる。最近、僕の中でてんやが熱い。マクドナルドでご飯を食べるよりてんやの天丼を頼んだ方が安く済むし、お腹がいっぱいになるから。それに天ぷらってなんかハレの日の食べ物というか、めでたい感じがあるじゃないか。食べてるとテンションがあがるんだよな。サービスで付いてくる漬け物も僕好みの塩味で結構好きだ。となりの席に座っていた会社員風の綺麗な女性が、手慣れた風に天ぷら盛り合わせと冷奴とビールを注文して一杯やっており、その飲みっぷりがとても様になっていてかっこよかった。

2023/6/8(木)
近所の図書館で原稿をやる。突然、「こんにちにはー!」と大声がしてびっくりした。声の主は本を返却しにきたおじさんで帰り際にまた大きな声で「行ってきまーす!」と叫んで走って帰っていった。おじさん元気よすぎだろ。図書館では静かにするのがマナーだけど、あまりに気持ちよく挨拶するもんだから不思議と嫌な気はしなかった。また会ってみたいな挨拶おじさん。

午後。夏コミに出品するグッズ作りをする。マウスパッドを作るかマグカップを作るかで迷う。どっちの方が需要があるのだろうか?値段的にマウスパッドの方が安くて作りやすいけど、マウスパッドって基本一枚あれば足りるし何枚も必要な人はいないよな。じゃあマグカップにしてみようか。でもマグカップは制作費高いし、かさばるからコミケ会場に持っていくとき大変そうだ。もう思いきってどっちも作っちゃおうかな。でもそれだと予算を越えてしまう。悩ましいところだ。とりあえず数パターンほどデザインを作って様子見することに。夏コミまでまだ時間があるし気長に考えよう。

2023/6/9(金)
秋葉原のマクドナルドで原稿をやる。新しいタイトルで漫画を描こうと思い、そのアイデア出しやネーム作業を行う。久しぶりにマクドナルドに来たけど、どの商品もだいぶ値段があがったな。チキンクリスプが100円で頼めた頃が懐かしい。あの頃はチキンクリスプがあまりに安いから金のない僕は「福祉」と呼んでありがたく食べていた。もう500円でお腹いっぱいになるまでハンバーガーを頼めた時代は終わってしまったんだな。

帰りにフードバンクに寄って食料を貰う。今回は鳥の照り焼きを貰えてたりして豪華だった。しばらく食料には困らないだろう。ありがたい。

夜。夏コミの抽選結果を確認する。めでたく当選したことがわかり喜ぶ。しかも自分のサークルブースがお客さんが入りやすいとても良い位置に配置されていた。これは張り切って同人誌を作らないといけないな。頑張ろう。

2023/6/10(土)
夏コミに出す同人誌の原稿や出品するグッズの画像データを整理する。今回は出品する作品が多いので編集が大変だ。ひぃひぃ泣きべそをかきながらなんとかデータをまとめあげた。これでいつでも印刷所にデータを提出できる。面倒な仕事が終わり肩の荷が下りてすっきりした。

ヰ世界情緒さんが歌う『ブラック★ロックシューター』が美しすぎて何度もリピートしてしまう。

芯のある透き通った歌声。儚くもありながら情熱的。そんな情緒さん声の響きが、『ブラック★ロックシューター』の雄大なメロディにとてもマッチしていて素晴らしい。そういえば『ブラック★ロックシューター』って2008年にニコニコ動画に投稿されたんだっけ。もう15年前の曲になるのか。もうおっさんの曲じゃん。でも今聞いてみても、全然古さを感じない熱い曲なんだよな。紛れもなくボカロの名曲だ。

僕が生まれて初めてボカロを聴いたのが14歳の頃で、supercellの『メルト』という曲だった。

たまたま学校のお昼のラジオ放送で流れていた曲で、「あれ、なんか今めちゃくちゃ変わった曲流れてなかった?」と驚いた記憶がある。その時オタクの友達から「あれはボーカロイドっていうやつだよ」と教えてもらい初めてボカロの存在を知った。その日以来、毎日のようにニコニコ動画を見てはボカロの新曲を漁るという生活が続いた。ボカロを取り巻く文化はあの頃の僕にとってあまりに新鮮で面白く、夢中になって追い続けたものだ。当時は今のようにボカロ文化が一般に普及するとは思ってなくて、〝知る人ぞ知るイカした曲〟という特別感があって良かったな。

最近聞いたボカロ曲だと、煮ル果実の『命辛辛』とか、いよわの『熱異常』とか好き。








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