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ぼんやりニート日記 2023/7/5~8「全てを間違えて」

2023/7/5(水)
朝。肌がざわざわして落ち着かない。部屋の中をぐるぐる歩き回りながら、今すぐ走り出したい衝動をなんとか抑える。完全に躁の症状だ。今の自分なら何でもできる気がする。そんな無根拠な万能感が頭の中を支配していく。突然、今の僕なら働けるかもしれないと、そんな気持ちがわいて躁状態のままハローワークへ行った。ハローワークのパソコンを使い、目をギラギラさせながら求人を探し回る。良さそうな求人を見つけ、その場ですぐ電話をして会社に問い合わせた。来週、職場見学する約束を取り付ける。三年ぶりに行った就職活動の達成感に酔いしれた。
ハローワークを出た後、そのままシェアハウスに帰るのもつまらなく感じ秋葉原へ遊びに行く。「らしんばん」で普段なら絶対買わないフィギュアとぬいぐるみを衝動買いする。何かおかしい方に流れが傾いている気がして、嫌な予感がする。

2023/7/6(木)
今日も躁が酷い。また新しい求人を見つけ、電話で問い合わせる。結果来週にまたも職場見学をさせてもらうことになった。その直後、急に引っ越しがしたくなり、前に住んでた立川にあるシェアハウスのオーナーさんに連絡をとり立川に出戻ることを決めた。三年ぶりに就活したり、突然引っ越しの準備をはじめたり、行動が滅茶苦茶である。完全に躁のせいでおかしくなっていることはわかるのだけれど、衝動が止まってくれない。まるで暴走機関車のように気持ちが次々と明後日の方向へ飛び出していく。近所のスーパーを巡って無料で貰える段ボールをたくさん集める。引っ越しの荷造りに使うためだ。暑い中、スーパーとシェアハウスを何往復もして20箱近い段ボールを確保する。引っ越しはまだ10日以上先のことなのに、なにかに急かされるかのように必死で荷造りする。汗だくになりながら、部屋にあったほとんどの私物を段ボールに入れてガムテープで封印してしまった。正気ではなかった。荷造りを終えた後、なんだか涙が出そうになったが、なんで泣きたい気持ちになっているのかがわからなかった。その後酷い頭痛がして、その日はいつもより二時間早く眠りについた。夜中に怖い夢を見て、飛び起きる。どんな夢だったかはあまり覚えていない。ただ酷く寂しい夢だった気がする

2023/7/7 (金)
今日も気分が落ち着かない。意味もなく上野の街に出かける。途中、コケシさんから会わないかと連絡が入ったので御徒町のPARCO前で合流する。そのまま撒椒小酒館という中華料理屋に入り、一緒に昼飯を食べる。コケシさんと話そうとするが呂律が回らず上手く喋れなくて戸惑う。今の自分はだいぶ疲れているのだとここでやっと気づいた。その瞬間、「ああ、僕は間違えたんだな」と、ふと思う。何を間違えたかというと、この3ヶ月間全てを間違えた。そんな気がする。何をやってたんだか。同時に濃い鬱がやってくる。徒労、後悔、羞恥。あーあ、やってしまった。苦しい。恥ずかしい。死にたい。悪い感情がブワッと吹き出る。コケシさんと別れた後、ふらふらした足取りで街を歩く。今にも地面に倒れてうずくまってしまいたい衝動に駆られる。失敗した失敗した失敗した。酷い気持ちだ。死ぬか? いや死にたくない。生きる。そうなんとか気持ちを切り替えて、這うように帰宅した。

2023/7/8(土)
また怖い夢を見て起きる。
今日も心がそわそわして落ち着かない。朝に食べたご飯の味がしない。吐きそうになる。腹が痛み、何度もトイレに行く。鏡を見たら酷い顔だった。薬を飲む。寝転がるが、心臓が早鐘のように鳴って眠れない。肌が過敏になって扇風機の風が鬱陶しく感じる。髭剃ろうとしたら失敗して、顎に深い傷ができた。こぼれた血がお気に入りのTシャツを赤く汚した。家にいたら鬱々としてしまうと感じ、外に出かけてバスに乗る。押上駅で降りて、近くにあったジョナサンに入る。ドリンクバーを頼み、iPadでアニメを見ながら時間を潰す。他のことを考えないように、アニメを集中して見続ける。三時間ぶっ通しでアニメを見続けたら、気持ちが少し落ち着いた。店を出て帰りのバスに乗る。バスに乗り合わせていた子どもが突然泣き叫び、騒然となる。子どもの叫び声が頭の中に木霊する。普段なら子どもの泣き声なんて気にしないけど、今の僕は絶不調でこういう音は聞いててしんどい。発狂したくなるのをなんとか抑える。帰宅後、夕ご飯を食べる。食欲はなかったが、無理やり腹の中にご飯をつっこむ。薬を飲む。その後気絶するように寝た。

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