「大器」の片鱗・濱田太貴


公示 出場選手登録 濱田太貴(S)


「濱田太貴?誰だ?聞いたことない名前だなー」


こう思った方も多いかと思います。


しかし、数年後にはヤクルトの主軸を担っているはずです。

みなさま今から覚えておいて損はない、と思います。



濱田太貴(はまだ たいき) 

簡単なプロフィール

 2018年ドラフト4位 大分・明豊高 

 背番号51 右投げ右打ち

 2000年9月4日生まれ 19歳 177㎝ 81kg



基本情報は何となく分かった、それでは一体何者なのか?

濱田太貴の魅力を深掘っていきたいと思います。


① 高校時代に魅せた「太貴」の片鱗


大分・明豊高校で高校通算45本塁打、2年夏に甲子園に出場した。

甲子園では2回戦で決勝2ラン、3回戦でも2試合連続となる本塁打を放つ。

チームは準々決勝で敗れたものの、出場3試合のすべてで猛打賞を記録。

甲子園3試合 .600(15-9) 2本 9打点 出塁率.647 OPS1.200の成績を残した。

豪華な打撃で大舞台での「勝負強さ」を高校時代から魅せていた。


そしてその活躍は明豊高OBの今宮健太(ソフトバンク)、さらには球界を代表する強打者の柳田悠岐(ソフトバンク)の目にも留まっていた。

柳田が絶賛した選手といえば、ヤクルトでは上田剛史や山田哲人。やはりチームに欠かせない存在になっている。

その豪快なバッティングは、同校OBの今宮健太(ソフトバンク)も絶賛。「僕とギータ(柳田悠岐)のリスペクト選手」とまで言わせたほどだ。高校時代に通算62本塁打を放った今宮のみならず、日本を代表するスラッガーの柳田さえも虜(とりこ)にしてしまった。


3年生では甲子園出場が叶わなかったものの、スカウトからの注目を集めてプロ志望届を提出。

ドラフト会議にて晴れてヤクルトから18年D4位指名を受けることとなった。


ちなみに担当スカウトはあの松田慎司スカウトである。

松田スカウトといえば、10年D1位・山田哲人や17年D1位・村上宗隆といったヤクルトの、そして日本球界の金の卵を担当した人物。

数年後には松田スカウトが担当した九州の左右スラッガーコンビがクリーンアップを打つというような期待も高まる。


② ファームで好成績

去年の村上の残した圧倒的な成績によって高卒ルーキーの成績基準の感覚が麻痺しそうだが、

濱田も高卒ルーキーとしては十分な好成績を残している。

105試合 .254(304-80) 8本 50打点 11盗塁 長打率.393 出塁率.316 OPS.710
(2019/9/25時点)

7/25にツイートした時点からやや成績は落としてしまったが、それでも立派な数字だ。

高卒ルーキー 歴代



③「熱く、冷静な」勝負師

背番号「51」に決まった18歳は「(アピールポイントは)勝負強さ。長打を打てることだと思う。長く活躍できる選手になるのが目標」と前を向いた。

自らのアピールポイントを勝負強さというように、

甲子園で見せた大舞台での強さ、ファームでもチーム2位の50打点(9/13現在)を挙げ、1年目からその勝負師の顔をのぞかせている。


そして、8月にはこのような出来事があったことも記憶に新しい。

8月2日(金)、戸田球場で行われたイースタン・リーグ選手権試合・東京ヤクルトスワローズ対埼玉西武ライオンズ第14回戦に於いて、球審の投球判定に侮辱行為で退場処分を受けた東京ヤクルトスワローズ・濱田太貴選手に対し、下記制裁を科しましたので、お知らせいたします。
一、厳重注意
一、制裁金 5万円

見逃し三振の後に打席でラインを引いたことが侮辱行為とみなされ退場処分を受けた。

おそらくその後監督・コーチから指導が入ったと思うが、これはしっかり反省をして次に活かしてもらいたい。


時に高卒ルーキーとしてはふてぶてしいように見える、そして熱いハートの持ち主でもある。

しかし、しっかり冷静に分析する能力も兼ね備えている。

ふてぶてしい印象があるが、実際は違う。川崎絢平監督は浜田についてこう語る。
「素直な子ですよ。一見やんちゃそうに見えるんですけど、決してそんなことはない。むしろ、考えながら野球をしている選手です」
 赤峰淳部長も続ける。
「6月ぐらいから配球の関するメモをベンチで取るようになりました。チームではアイツだけです。何を書いているのかなと思ったら、『1球目はどこにどういう球種がきた』と。それを確認して、次の打席に入っている。しかも、誰にも気づかれないようにコソコソやっています。最近は配球についても考えるようになったから、低めの変化球を振らなくなってきました」

4月はファームで打率.091(11-1)、三振率41.7%と怪我で出遅れたことも響いたのか、プロの洗礼を浴びて苦しんだが、

5月には打率.351(63-20)、三振率を25.3%まで改善させ、ファームでプロ初本塁打を記録するなど高い修正能力を見せた。


④ 最後に


果たしてどんな選手になるのか楽しみにしています。

個人的には鈴木誠也(広島)と重なって見える時があるので、

ぜひヤクルトの鈴木誠也に、そしていつかは超えていってもらいたいですね。



一軍昇格の報を受け、急遽まとめました笑

拙い箇所も多かったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。