海外留学は人生の役に立つ?

こんにちは。
今回は2022年7月10日にYoutubeにアップされたアベマプライムの動画、『【海外留学】人生で役に立つ?将来の夢は見つかる?「優秀な人より悶々とした人が行けるように」』についてお話ししてみたいと思います。


アベマプライムではたびたび留学が必要か、不要かの議論をしている動画をあげていましたが、今回は留学を希望する学生が年々減少傾向にある事についての議論をしていました。


目次

  1. 留学したいと思わない理由

  2. 日本の経済力との関係

  3. 個人的な感想

  4. まとめ


留学したいと思わない理由

番組内では、経済産業省が発表した未来人材ビジョンに掲載されたデータから、海外に留学したいと思わない学生の割合が増えてきている事を紹介していました。
留学したいと思わない理由として、「外国でしか学べない知識がない限りは留学しても無意味」、「海外で学べなくても十分生きていける」、「ネットで繋がれるので、わざわざ治安の悪い国に行く必要がない」などが紹介されていました。
そして、未来人材ビジョンの中では、日本だけでなく、韓国や中国の学生の中でも、留学したいと思わない学生の割合が年々増えており、日本の割合は60%を超えているとの事でした。
一昔前は海外留学に行くのがステータスとなって、留学を希望する人が多くいた印象がありましたが、現在は半分以上の学生が海外留学に全く興味を持っていないようです。

日本の経済力との関係

番組に出演していた留学カウンセラーの方の意見として、「日本の衰退に歯止めをかけるためにはグローバルに活躍する日本企業が増えていく事が必要」、「人口減少を補填するために海外人材が入ってもらわないといけないが、海外の人が来たいと思うような国になってもらわないといけない」の2つが紹介されていました。
確かに、海外経験のある起業家、社員のいる会社の方がグローバルな視点でビジネスを行う可能性は高そうですし、企業内で英語を話せる環境が整っていた方が、海外から日本の企業に就職してくれる人材も増えそうです。
多くのビジネス系の番組では、日本の企業は海外向けの事業を展開するのが苦手で、国内の需要にフォーカスした商品を作りがちだという話がよく出ます。
特にエンターテイメント産業では、韓国と同じように海外向けコンテンツの制作に対して支援する国の政策もありましたが、韓国は成功して日本はうまく行っていません。日本の産業で海外展開もうまく行っているのはユニクロを運営しているファーストリテイリングなどの一部の企業だけのように感じます。
今後海外でも売れる商品を開発できる企業が増えなければ、縮小する内需だけで日本の企業は成長し続ける事はできないでしょうし、なにより海外の人材から見て、そこで働きたいと思う企業になる事は難しいでしょう。そのためには、海外経験のある起業家・社員が増える事は必要なプロセスです。

個人的な感想

海外留学を目指す人が減少している原因として、グローバル化が進んで海外でしか学べない事が減った、もしくはオンラインで繋がれるので外国に行く必要がなくなったという事が番組内で挙げられていましたが、私個人の感想としては、日本の経済力の低下も関係しているのではないかなと感じました。

一昔前は、日本でも海外留学に行けるだけの経済的余裕のある家庭が多く、留学する人がそれなりにいたので、それに憧れて海外留学を目指す人がいたのではないでしょうか。
日本の経済力が低下し、そもそも留学どころではない人が増えてしまったという考え方もできるのかも知れません。
留学には多額の費用が必要なので、その費用を用意する事にまず苦労するというのも学生のうちは大きな問題となっているでしょう。
そして、やはりZoomなどのオンラインで人と繋がれるようになった事で、国内にいてもほとんどの事を知る事ができるようになった、と感じてしまう事が大きなインパクトを持っているように感じます。
オンライン英会話で、ネイティブの先生と繋がれるようになったので、日本に居ながらでも英語を勉強したり、もしくはハーバード大学の授業をオンライン上で動画で見れたりするので、高いお金を払って実際に海外に行く必要はないという考えが主流になっているのでしょう。

確かに、英語だけを学ぶのであれば、オンライン英会話で練習すれば良いのかも知れません。
しかし、多くの留学経験者、移住経験者の人達はわかっていると思いますが、留学経験なしで満足のいく英語を話せるようになるのはかなり大変です。
日本に住んでいれば英語を利用する機会はまずありませんし、日本語が話せれば全く不自由する事がないからです。
そんな環境にいながら、普段全く使わない英語を勉強し続けるのはかなりのモチベーションが必要です。
そしてなにより、留学で得られる経験は言語の習得だけではありません。
その土地の文化や、価値観なども同時に勉強する事ができ、これが人とのつながりを変えてくれると私は思います。
バイリンガルの人達の中では、日本語を話している時と、英語を話している時で、多少性格が変わるという人が少なくありません。
私自身も英語でコミュニケーションをとっている時は、日本語で話している時よりも人見知りが少なくなって、よりフレンドリーに話しているような自覚があります。
これは現地の文化や、人との関わり方で自然と学んでいくもので、物の考え方も多少影響を受けるのだと思います。
この点がわかっていない状態で、英語さえ話せればいいと思ってオンライン英会話だけやっていると、外国人とのコミュニケーションでうまくやっていけないのではないでしょうか。

ただ、海外留学には向き不向きも確かにありそうなので、海外嗜好が全く無い人に強制的に行かせても得るものはきっと少ないでしょう。
言葉も文化も食べ物も違う場所で生活するのはかなり大変な事です。
番組内でも言われていた通り、学業成績がそれほど優秀で無い人にも、海外留学できるチャンスを与えるというのは良い提案かも知れません。
学校の成績が良くなくても、別の才能を秘めている人はたくさんいるでしょうし、日本の制度や風習に窮屈さを感じている人が海外で花開く事もあるでしょう。
日本のルールや同調圧力から抜け出したいと思っている人にこそ、海外留学のチャンスが与えられるべきなのかも知れません。

まとめ

今回は海外留学に興味がない学生が増えているという事についてお話をしました。
今後の日本経済発展のためには、多くの学生に海外留学を経験してもらう方が良いでしょうが、現在の支援は学業成績優秀者に偏っています。
今後学業以外の指標でも、海外留学を後押しする政策が増えて、日本が良い方向に向かってくれるといいですね。
皆さんはどのように感じましたか?
もちよければご自身の考えをツイートしてみてください。

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