実はよく知られていない「多摩」の範囲についてまとめてみた [2024春・新刊の紹介]
今月(2024年4月)、このイベントに参加します。このnoteはイベントの数日前に一気に書き上げています。公開がイベントに間に合わないかもしれないー そんな焦りを添えて。
2024年4月27日、秋葉原で開催される「おもしろ同人誌バザール in 秋葉原」。このイベントは普段コミケ同日に大崎駅前や、秋に神保町で開催されているイベント。ニッチな情報系同人誌ばっかりが並ぶ恐ろしいイベントです。二次創作はありません。そういうイベントです。
いつもは神保町で秋に開催されている回に参加していますが、今回は秋葉原に出張!? ということで、せっかくの機会ですので申し込み。新刊もありますよ!
というか新刊を書くに至った経緯を綴るべく、新刊のちょっとした紹介も兼ねてnoteを書いています。
過去の私のnoteを読めば分かる通り、私の地元は東京都稲城市なのですが、ここでちょっと稲城市周辺の様子を見てみましょう。
左に多摩市、右に多摩区。なんで同じ名前の自治体に挟まれとるねん。これが今回の新刊の原点です。小学生のころからずっと不思議でした。
では、それぞれの自治体に「多摩」ってありますけど、そもそも多摩ってどこを指すのでしょう。
この「多摩地域」という区分は、東京都でも行政的に使用されていることもあり、どこからどこまでが多摩地域であるかは極めて明確です。昨年頒布した本で取り上げた、「武蔵野」とかいう範囲が定まらなくて都合のいいように切り取られている地域名とは対照的です。
・・・では、話を少し戻します。多摩市は東京都内でかつ多摩地域なのでまぁいいとして、多摩区、お前はなんなんだ。川崎市じゃないか。神奈川県川崎市多摩区ではないか。・・・先の定義に従えば、多摩地域の中ではありませんよね。なぜ多摩区となってしまったのか、その理由を新刊の中で(現存する文書で全てを解き明かすことができないので、想像によるところも大きいですが)解説しています。川崎市が政令指定都市に移行するにあたり、区名の選定方針を拡大解釈した話なども収録。
問題になる地名はもう一つ。
横浜市青葉区にあるたまプラーザ駅です。中国語表記だと「多摩広場」・・・お前も多摩じゃねーか!
当然ながら多摩地域ではありません。横浜市内も多摩って言ったら横浜の人に怒られると思います。なぜここは「多摩」なのでしょう。その理由についても、新刊で掘り下げていきます。でも、私は流石にここは多摩ではないと思います。
では、最初の方に挙げた「多摩地域」=「多摩」なのかというと、実はそうではありません。えっ、さっきは川崎市多摩区は多摩地域の中じゃないから多摩じゃないみたいな論調じゃなかった?!じゃあ川崎市多摩区は多摩なの?!?!?!?!? ・・・落ち着いてください、新刊の中でしっかり整理していますので、まずは読んでみてください。
上に挙げたような話などを挙げつつ、「多摩」という地域名が一体どの範囲を指しているのか、「多摩」という地域名のもつ言葉のニュアンスとは何か、を探った一冊を書きました。狭い分野の話ですが、秋葉原で手に取れると思いますので、興味がある方はぜひ秋葉原にお越しください。
というか、おもしろ同人誌バザールに出てくる本はどれもそれぞれ狭い分野に特化した本か〜〜〜〜それはそうか。
おしまい