【秋のお知らせ】おもしろ同人誌バザール2023に出す本の話

個人的に秋の風物詩となっているおもしろ同人誌バザール。今年は11月3日(金祝)開催です。
今年も、noteで頒布する情報系同人誌の紹介をします。


さて、今年はある地域に関する本を出します。


「武蔵野」と呼ばれる地域です。でも、この「武蔵野」って一体どういう地域を指すのでしょうか。辞書を引いてみても、辞書によって定義が違うし、検索してもなんか諸説あってよくわからないし・・・ ということなので、令和の時代に「武蔵野」の範囲を再定義しちゃおう、というわけです。

調べていくと、どうも武蔵野という地域は雑木林とかが多いようですが、単に雑木林を指す言葉というわけでもなく、安直にある種の雑木林が見られる範囲・・・というわけでもなさそうです。ただ、東京都や埼玉県の至る所で「武蔵野」の付くアレコレがあり、地域名としてだけではなく、何らかの概念を指すということも間違いではなさそうです。色々な観点から「武蔵野」って一体何なのか、市民の意識にどう結びついているのかを紐解き、そこから見えてくる「武蔵野」という地域の範囲を無理やり示していこう、というのが今回の内容です。

その一方で、いかに「武蔵野」という概念が都合よく使われているかについても触れ、商業的な活動により「武蔵野」という地域の範囲が乱されてしまっているという問題点にも触れています。これ、結構な問題だと思うのですがどうでしょう?

普段は写真と図を交えながらというスタイルが多いのですが、何と今回は文字が主体です。でも見開きに図か写真が入るようにはしているつもりです。なんだかんだで大学の卒業論文くらいの文字数にはなってしまいましたが・・・。


さて、肝心の中身の予告(一部)です。これだけでなく色々書いていますけどね
・武蔵野市の武蔵野はどこから?
・◯◯◯の◯◯から探る武蔵野
・人々は武蔵野を都合よく使いすぎ?
・武蔵野の端を探る

・武蔵野市の武蔵野はどこから?
武蔵野市の「武蔵野」ってどこからつけられたの?色々な文献を読んでも「細かい経緯は残っていないが武蔵野の原の中にあるので武蔵野村(当時)」となった。と書いてある文献ばかり。武蔵野と言われる地域に村って山ほどあったやろがい!!!
しかし今回、細かい経緯を発掘。細かい経緯残ってたやんけ!武蔵野市の武蔵野はやはり武蔵野市が武蔵野だったからなんですかねぇ〜

・◯◯◯の◯◯から探る武蔵野
皆さんも知っているものです。皆さんの知っているアレから武蔵野の分布を探します。(範囲は東京都と埼玉県西部)
アレの分布から武蔵野と呼ばれる地域がどんなところか、傾向が見えてきます。

・人々は武蔵野を都合よく使いすぎ?
問題提起パート。武蔵野と呼ばれている地域が秩序なく広がった結果、ある範囲の地域で出される料理にわざわざ武蔵野と後からつけてブランド化を図っちゃったり、一部業界では武蔵野地域を都内の一部に勝手に定義して地域を絞っちゃっていたり(埼玉県に広がる武蔵野を無視)、結構無法地帯だったりします。そもそも武蔵野市の組織ですら武蔵野の使い方がマスターできていませんでした。困ったもんです。

・武蔵野の端を探る
武蔵野の範囲には諸説あると、江戸時代以降ずーーーーーーーーっと言われ続けて来ました。結論は出ていません。そのまま令和まで来てしまいました。困ったものです。令和の時代に当てはめて、武蔵野の端を探してみました。多分、今までの諸説をなぞっているところもあれば、全く過去の諸説にない端を提唱していたりしています。


この表紙を見かけたらそれは問題の一冊

11月3日は神保町でお待ちしております。