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DTMの録音(音の入力)の順番について

DTMにおける録音の順番、とりわけ歌ものではどの段階でボーカル録音を行うのかといった点につきまして、いろいろと見解が分かれているようです。
今回、自分なりに試してみたことをお伝えできればと思います。

基本的な順番について

DTMで作業を進めていくにあたっては、おおよそですが
ドラム→ベース→ギターやキーボードなどのコードで鳴っている音
→リードギターやキーボードなどの上物で鳴っている音
→ボーカル→歌もののコーラス部分
といった順番で行われるのが一般的なようです。
私も基本的にはこの流れを参考にさせていただいています。

弾き語りのイメージからの出発

今でこそDTMで音を重ねていくやり方を少しずつ覚えてきましたが、もともとはキーボードによるシンプルな弾き語りから始めたこともあって、基本的にはいろいろなコード弾きのやり方を試してみたり、コードそのものを別のコードに置き換えたりしながら弾き語りをして、そこから曲のイメージを膨らませていくようにしています。

最低限の伴奏と、早めの仮歌入れ

今回、カバー曲として松崎ナオさんの「川べりの家」を製作した時には、思い切ってピアノのコード弾きパートを初めに入力し、次にボーカルの仮歌を録音することにしました。これでひとまず弾き語り調の曲が出来上がりました。

後乗せの伴奏入れ

続いてはドラムパートの入力です。
ドラムパートはまだまだ初心者なので、自分でゼロから入力するのではなく、DAWのソフトウエア(私はLogic Pro Xを使用しています。)に基本となるパターンを作成してもらい、それをアレンジしています。
その上でシンセサイザーやストリングス等のパートを作成・入力しました。

先にオケの部分を仕上げようとしてシンセやストリングス等の音を考えていった場合、コードの響きから裏メロの流れをイメージするあまり、いざ歌のメロディーラインと合わせてみると、半音同士でぶつかってしまうなど、上手く馴染まないこともあります。
譲れない歌のメロディーラインを先に入れてしまうことで、それを補完するような意識づけで、シンセやストリングスのパートを作成することができたように思えます。

本番の歌入れ

ひととおり完成したら、あらためて全体の音の鳴り方を確認した上で、あらためて本番の歌入れ作業を行い、仮歌部分と置き換えるようにしました。
仮歌はすべて削除してしまうつもりだったのですが、本番用に録音した歌と仮歌を同時に鳴らしてみたところ、それはそれで面白く感じられたため、今回は残すことにしました。いわゆるボーカルのダブリングというやつでしょうか…。
※初めからダブリングを意識しているわけではなかったため、微妙にフレーズや息継ぎ等がずれてしまいました。

なお今回は、メインに本番用の歌、サブに仮歌として、
・メイン対サブの音量の比率を3対1程度に設定
・メインのリバーブを抑えめにする一方で、サブのリバーブを少し強めに設定
といったことを行ってみました。

まだまだ実験中…

今回はどちらかといえばしっとり系の曲だったので、弾き語り調から始めることが出来たのですが、軽快な曲やリズム重視の曲等であれば、手順はまた違ったものになるでしょう。
あくまでも一つのやり方ということで、これからもいろいろなやり方を試していくことができればと思っています。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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