コード進行と浮遊感の演出について
今回も、先に公開させていただきましたカバー曲「川べりの家」を用いながらお話をさせていただければと思います。
浮遊感のイメージで
先の公開記事にも書かせて頂きましたように、この曲から思い起こされた水の揺らめきのようなものを、少しでも表現出来ればと思ったのがきっかけです。
どことなくふわふわした感じを抱かせるコード進行という事で、次のようなプチ・アレンジを思いつきました。
ベースラインの固定
この曲の本来のコード進行は、
まずAメロ部分において
D Am7 D Am7
D Am7 D Am7
と繰り返しているようです。
今回のアレンジでは、
D C/D D C/D
D C/D D Am7
の繰り返しにしてみました。
つまり、コードのルート音(ベース音)はDのまま維持し、最後のコードのみ
Am7に移すというやり方です。
※C/Dは、Cのコードですがルート音はDという意味になります。
1小節づつコードは変化していきますが、ルート音は変わらないため、コードチェンジ感がどことなく曖昧な感じになることを狙いました。
同様に、Bメロの始まり4小節についても
FM7 Em7 Dm7 C
と順番にコードが下降(ベース音がファ、ミ、レ、ドと移動)してきているようですが、
今回のアレンジでは、
FM7 G/F FM7 G/F
と、ルート音は変化させない(Fのまま維持)ようにしました。
ビフォー・アフター
結果としてアレンジした方の音源は、「川べりの家01」になります。
(アフターバージョン)
今回は歌の1番のみをアレンジし、2番は本来のコード進行(オリジナルのまま)にして変化をつけてみました。
本来のコード進行による音源(2番の部分)は、「川べりの家02」になります。
(ビフォーバージョン)
果たして、こちらの意図したような違いは感じられましたか?
ぷかぷか、ふわふわと水が流れていく様子が伝われば良いのですが、思ったほどでもないような…。
これからも原曲のイメージを大切にしながらも、いろいろと試行錯誤できればと思います。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
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