【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(4)プロトコルに基づく変更報告書の追加


今回は疑義紹介アプリにプロトコルに基づく変更報告書の追加、フォーマット増加対応バージョンアップ

プロトコルに基づく変更報告書の追加バージョンアップ

まずは疑義紹介アプリにプロトコルに基づく変更報告書(以下プロトコル変更報告書)のバージョンアップについて記事を書きたいと思います。今回のバージョンアップは疑義紹介アプリを他薬局に紹介した際に、プロトコル変更報告書の機能が追加されているとさらに利用することができると要望がありました。
調剤薬局の業界の人にはこの疑義紹介報告書とプロトコル変更報告書の違いはおおよそ理解できていると思います。しかし、業界でない人が今回のバージョンアップを理解するためには疑義紹介報告書とプロトコル変更報告書の違いについて説明が必要だと思います。

疑義紹介報告書とプロトコル変更報告書の違い

業界でない人のために疑義紹介報告書とプロトコル変更報告書の違いについて説明したいと思います。
疑義紹介報告書は、もともとの処方箋より読み取る項目は処方箋発行元の病院ID、診療科目、医師名、患者氏名、生年月日等を処方箋から読み取ります。ただ処方内容の変更などの内容等は薬剤師側が記述するので処方内容を読み取る必要ありません。
しかしながらプロトコル変更報告書は、もともとの処方箋の処方内容を報告書に記載し、変更後の処方内容も記述することが多くあります。
そのため、処方内容を画像よりAIで取得して変更後内容を手で書き換えをおこなうなどの仕様になります。
〈疑義照会票〉

〈プロトコル疑義照会票〉

また、今回のバージョンアップでは、同時にアプリが使用されるエリア、地域に応じて表示フォーマットボタンをある程度減らす仕様に変更しました。

フォーマット増加対応への対応アップデート

当初の設計案ではアプリを地域やエリアごとに変更する予定でした。
しかし、病院の診療エリアにいなかったとしても、その病院に有名な診療科があることや、著名な先生が在籍している等のことで、遠方より受診される可能性が考えられました。
このことから、ひとつのアプリで運用することとしました。
このような事例にも対応するために、PDFを出力するボタンを地域、エリアの条件でソートされる場合とすべての薬局で表示される場合の両方を満たした状態にするようにしました。
これには、薬局マスターに登録されている住所を利用しました。
この仕様にすることで病院のフォーマット自体を残す仕様になっています。

テーブルを一つにして一番はじめにどのフォーマットで書類を作るかを選択して、その選択に基づいた入力フォームとビューになっています。
ログインした薬局アカウントからその薬局の住所に応じたフォーマットをプルダウンで選択できるようにし、他のビューは選ばれたフォーマットによって表示非表示を組んであります。前回の状態では、1つのビューにボタンがたくさんになってしまいましたが、今回は先にフォーマットを選んでいるのでAI情報取得ボタンとPDF作成ボタンのみとすっきりした画面になっています。

フォーマットは随時追加可能です。

ご興味のある方は info@aicok.jpまでご連絡お待ちしております。