4/02 調剤報酬概要

今日は、薬局の調剤報酬について教わった。
調剤報酬は、病院等で発行された処方箋を受け取ってから、患者に投薬及びその管理までの流れの中で発生する薬剤師の業務に対する報酬である。調剤報酬点数は、調剤技術料(調剤基本料、薬剤調製料、各種加算料)、薬学管理料(調剤管理料、服薬管理指導料)、薬剤料、特定保険医療材料料からなっている。特に調剤技術料や薬学管理料は、一包化や粉砕などの調剤、服薬指導や薬歴の記載などの業務に対する報酬で、実習で学ぶ薬剤師業務と密接に関わる部分であり、我々実習生は職業体験ではなく、実際に患者さんからお金をとって行う業務を"実習"していると、改めて身を引き締めた。
また、調剤報酬は2年に1回改定され、令和6年が改定の年となっている。40歳未満の薬剤師の賃上げに伴い、昨年と比較して調剤基本料が3点上がるなどの改定がされた。調剤報酬点数が短いスパンで見直されることからも、経済や医療の動向や技術の発展に伴い、求められる薬剤師のあり方も絶えず変化していく。現代においての薬剤師は、薬剤師としての揺るがない芯と、取り巻く環境や世の中に対する柔軟な変化の両方の心構えが必要だと学んだ。
また、これらの報酬はを得ることは薬剤料の権利であると同時に、報酬の対象となる業務は"薬剤師として"できなくてはいけない義務でもある。すなわち、調剤報酬点数表はただのお金計算表ではなく、今求められる薬剤師を把握する手段でもあると認識し、この義務を全うできるよう努めねばならないと感じた。