見出し画像

薬の飲みづらさは解決できます

薬を飲むことは好きですか?
実は「面倒だな」と思っている方も多いのではないでしょうか。
さらには「苦痛ですらある」と思っている方も居るのではないでしょうか。
医師に言われたとおりの処方、薬局で出されたままの薬を飲まなければならない、という真面目なあなたは素敵です。
確かに、治療を行ううえで、薬は出された通りの飲み方で服用しなければなりません。

しかし、どうしても薬を飲むことが困難なことがありますよね?
そういう場合は、遠慮せずに薬剤師に相談してみてください。

例えば、次のようなことです。

「飲みにくい!」
薬の錠剤が大きくて飲み込みづらい方。
特に高齢のかたなどは嚥下することが難しくなってきています。
薬剤師に判断することで別の形の薬に変更することも可能かもしれません。
ジェネリック医薬品では剤形が小さいものや、口の中で溶けて飲み込めるOD錠というものがある場合もあります。

「忙しくて薬を飲む暇が無い!」
仕事の勤務時間や生活環境の都合で、なかなか時間通りに薬が飲めない方もいると思います。
日中の勤務時間中に昼の薬を飲めない、どうしても忘れてしまう、ということもよくありませんか。
そのためなかなか症状が安定しないということもあり得ます。
薬剤師は医師と相談の上、服用回数の違う薬に変更することもできるかもしれません。
・朝昼晩の1日3回 → 朝晩1日2回
・飲み薬をやめて貼り薬にする

「薬の種類が多すぎる!」
複数の医療機関からの処方で過剰に薬の量が増えると、飲むことが困難になります。
そんなときもいろいろな薬局で薬を出してもらっているようでしたら、一番信頼できる薬局を選んで、整理してもらうことをおすすめします。

※多剤服用のリスク
6剤以上を服薬すると、相互作用などで有害な事象が起こるリスクが高まるという研究報告があります。

副作用の危険

「薬を飲んでいたら体に異変が・・・」
発疹が出た、喉が渇く、胃が痛む、浮腫(むくみ)が出る、めまいがする・・・
などなど、薬を服用すると副作用の症状が出てくる場合があります。
薬が合わないと思ったり、不調が出てきたら要注意です。
無理して飲みつづけることはやめ、薬剤師に相談してください。
また、この場合、自己判断で服用を止めることも必要ですが、そのままにせずに薬剤師に相談してください。
薬の服用を止めることで治療が止まってしまいますので、副作用を避けて違う薬への変更など、別の方法を探さなければなりません。

つらいからといって薬を飲むことを止めないでください。症状がさらに悪化してしまう危険性があります。

この記事は、エニイクリエイティブ発行の『薬局活用ハンドブック』の内容を記事化したものです。ハンドブックを置いている薬局は本文にあるような情報提供や相談に応じてくれる“頼れる薬局”です。良い薬局を探す目安にしてみてください。