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「知らぬが仏」 か「無知は罪なり」か

【知らぬが仏】

知れば腹も立つが、知らないから仏のように平静でいられる

「知らぬが仏」とはよく言ったものだ。
自分がガンと分かるまでは、ほとんど気にならなかった事が今では色々と気になってしまう。健康には何の不安もない日々を送っていたのに。

今思い返すと、食が細くなってたなとか、体重が減ってたなとか、背中がダルい日が多かったなとか、たまにお腹が痛くなる時があったなとか、今更考えてもしょうがないのだけれど、仕事も長期休みをとり時間が増えた分、ボ〜ッと余計なことを考えてしまう。

どの症状も体の調子が悪かったというより、今までの生活状況なら普通だと思っていた。子供が家にいた頃はバランスの良い食事を色々と考えて料理をしていたけれど、子供も家を出て夫婦2人になると、夫には悪いけど(自分でなんでも出来る前提)ご飯を作るのが面倒くさくなって適当な食事になっていた。これで太るわけないだろうと思っていたし… 仕事柄、細かい作業を長時間するのでいつも背中や腕、肩はガッチガチだったので、体の痛みには慣れてしまいダルさはほとんど気にはならなかった。

ただ一つだけ気になっていたのが、これがガンと関係があるかどうか分からないけれど、去年の今頃から瞼のきわの乾燥と腫れがたまにあったり、無性に顔や首周りが痒くなったりしていた。コロナも5類になりマスクを外しだしたので、サボり気味だったメイクも再開し始めたころだった。化粧品が合わなくなったのかな?古くなり過ぎ?とか何となく毎日を送っていました。

症状も回復することなく、悪化することもなく…
あっ!来たな「これが更年期障害か」と都合よく解釈していたかも知れません。結局病院にも行かなかったので未だ原因は不明なのだけれど。そして時は過ぎガン宣告されて思ったのが、「これらの異変がサインだったのかも」と今さながら思う。

背中と首に少しダルいような痛みがあったので、もしかしてどこかに転移してるのか?と心配になって、診断確定の日に主治医に聞いてみたら「気のせいですね」と言われ、隣にいた看護師さんもにっこり微笑んでいるのを見て、少し恥ずかしかったけれど、ホッとしたのでした。「病は気から」です。

【無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり】


知らないことは罪であり、ただ知っているだけでは無意味であり、知識と行動が伴う人が英雄である

ガン宣告されてから色んな情報を調べたり、知人に聞いたりして「食道ガン」について素人ながら勉強しています。色んな食道ガンの方の体験談や闘病日記なども目にします。知れば知るほど「食道ガン」というのは厄介だということだけは分かってきました。それと同時に、個々それぞれの状態や体質があるので、たまたま目にした情報に一喜一憂しないこと。これが1番大事だと思いました。

治療方法も、手術が良いのか放射線治療が良いのか、今の自分には分かりません。手術で食道を全摘出してしまうと、術後の日常生活が辛くなる可能性が高いという情報は多く目にします。一方、放射線治療より手術した方が治る確率が高いとも聞きます。正直「運ゲー」としか言いようがない。ただ、色んな治療法があると知って納得して自分で選択するのと、何も知らないまま医師に言われるがまま治療した後に後悔するのとでは、全く違うと思います。

私は物事を決める時、あまり迷わない性格です。少しせっかち過ぎるくらいです。迷ったところで結果はいつも最初にピンと来た方を選んでいる。なので、今回のガン治療に関しても、主治医が提示した方法をほとんど迷いもなく受け入れました。「これが今の時点ではベストだと思います」と言われたことを信じるしかない。意外と素直な私。

術前抗がん剤治療1回目まで あと3日。もう「まな板の上の鯉」状態なので入院準備を始めようと思います。

食道がんの発生する主な要因は、喫煙と飲酒です

  • 私はお酒は一切飲まないし、というか体質的に飲めません

  • 喫煙歴あり(妊娠出産前後の5年の禁煙、コロナが始まりだした頃からは完全にやめました)

  • 熱い食べ物、辛い食べ物が大好物(刺激物はあまりよくない)

癌家系と運ゲーとはいえ、要因はあったのです。今更どうしようもありませんが、今度生まれ変わってきたら、煙草は飲みませんが、辛いものはやっぱり食べると思います。


このブログでは、私の食道癌との闘いを記録していきたいと思います。同じ病気と闘っている方、そして、これから検査を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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