読了_【NEWTYPE】

「ニュータイプの時代」山口周
ほぼタイトル買い&著者の経歴に惹かれる。

人材を「オールドタイプ」、「ニュータイプ」の2つに分類。
これまで組織で重用されていた、従順、論理的、勤勉、責任感が強い、優秀な人材を「オールドタイプ」は急速に価値を失う。
一方、直感的、従順、わがまま、好奇心が強い人材が「ニュータイプ」であり、今後大きな価値を生み出し、評価され、本質的な意味での「豊かな人生」を送ると述べ、新しい思考、行動様式24項目を提示している。

以前読んだ、「最強の縄文型ビジネス」とも重なる部分のある内容だったが、よりしっくりと理解できた本だった。

うなずく箇所が多かったが、特にうなずいたところは「努力すれば夢は叶うという価値観の危険性について」。
最近、とある会議動画を視聴。中学校の道徳の授業で教師が生徒に「頑張れば報われるというのは嘘だ」と発言したことが非難されていた。非難された理由は、その言葉で傷つく人間がいるから。

言葉の選択、表現の仕方が上手くなかったというのは理解できる。だが、傷つく人間がいるから問題だと非難している点は自分には理解し難い。
というのも、表現は別として教師が何を意図して発言したのか、そこを汲み取られず非難されていることが不思議だから。
努力を美化している人が多いのではないかという感覚的な怖さも感じる。

自分は何故だか頑張れば報われるとは思っていなかったものの、こうした出来事があったので、本書内容に更に共感した。

頑張っても、自分が望んだ結果になるとは限らない。望んだ結果にならなかったら、何が足りなかったのか、目標が適切だったのか考える。そして、頑張るだけ頑張ったら、手放せばいいと思う。

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