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働き方改革の第一歩 〜働き方改革推進記録 vol.1〜

 こんにちは、株式会社シグナイト COO 兼 Tオケ自称マネージャーの山田です。私自身は2001年創業時から約20年間、ずっとシグナイトという会社を切り盛りしていて、良い面、悪い面含めてさまざまな経験をさせていただきました。良い面と悪い面双方兼ね備えた事例としては、2014年から取り組んだ働き方改革があります。今回はこの場をお借りして、どのように働き方改革を進めてきたかを何回かに分けてご紹介したいと思います。

ブラック企業を変えたい

 今でこそシグナイトという会社は地図を使ったシステム開発を行っていますが、もともとは2001年から2012年頃まで、ホームページの制作が主な業務でした。ホームページ制作という仕事は顧客単価が低く、多くの仕事を短期間で仕上げなければならないため、毎日夜遅くまで働かなければならない状態が続く、今で言うブラック企業でした。

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 更に、2012年以降は東日本大震災の復興に関する事業プロセスの支援システム開発業務に多数関わってきましたので、復興事業という仕事柄スピードを求められ、こちらも不眠不休に近い状態で働き続けました。そう、ブラックが更に黒塗りになったコールタール漬けくらいの企業へと悪い方向に成長したのです。当時は主に役員とアウトソーシングで回していたので大きな問題にはならなかったのですが、このような状態が続くことは当然良いことではありません。そこで徐々にではありますが、まずは効率化の意識から高めていきました。

デジタル化への大きな一歩

 効率化スタートのきっかけは東日本大震災の復興事業に関わっていたとき、懇意にしていただいていたお客さんから「IT企業なのにノートパソコン使わないの?」と揶揄されたことです。そう、当時の私たちはクライアントとの打ち合わせに紙のノートとボールペンを持って望んでいたのです。確かにIT企業ですし、仰ることは当然です。ただ、当時会社はリーマンショックや計画停電などの影響をもろに受け、資金繰りは火の車で明日にも潰れるくらいの瀕死の状態でした。仙台への打ち合わせに新幹線にも乗れず夜行バスで往復したこともあるくらいの状況でしたので、当然10万、20万もするパソコンを一人ひとりに貸与する余裕などありません。

 そこで、まずはクライアントとの打ち合わせが必要なメンバーから、4、5万の格安モバイルパソコンを探し出して、それを打ち合わせに持参することからスタートしました。私が手にしたのは Sony Vaio 11" のたしか Y シリーズだったかと思います。小さな液晶に向かって目を凝らしながら Evernote で議事録をとっていた記憶があります(笑)。今振り返ってみると、これがシグナイト働き方改革の第一歩でした。

 働き方改革の推進にデジタル化は不可欠です。このはじめの一歩は単に紙のノートとボールペンをノートパソコンに変えただけでしたが、デジタルインフラを築くという意味では大げさですが人類が月への一歩を踏み入れたくらい会社にとっては大きな変革でした。

Photos by
Christin Hume and Abbie Bernet on Unsplash

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