見出し画像

人生はチャレンジだ!「好きな事を仕事にする」編③七転び八起き…八転び…九転び…十転び…十一?

敢なく撃沈した一回目の限定解除一発試験。
練習するにも、当時通っていた練習所は、確か1時間2500円だったと記憶しています。私が当時頂いていた寿司職人見習いの給料は、手取り9万5000円位。10万円に満たない給料で、アパートの家賃を払い、休日の食事代、バイクのローン、社会保険料を払うと、残金は僅か。それを何とかやり繰りして、限定解除試験代、練習代を捻出し、やっと生活出来た感じでした。そんな綱渡り生活をしながら月1回の早朝練習後の本番一発試験、2回目を迎えますが……

結果は、またもや撃沈。

悔しくて悔しくて…

いや、まだ2回目。

次こそ!って自分に言い聞かせて

3回目…

季節は移り変わり…故郷の北海道は雪景色かな…そんな事を思い浮かべながらの

4回目…5回目…

いやいやまだまだ諦められない6回目…

あともう少し…今度こその7回目…

もうわかった!次は完璧!の8回目…

こんだけ乗れて、自分のどこが悪いんだろう…ちょっと自信無くした9回目…
あーもう本当にわかった!自信持って行こう!
次10回目!大丈夫大丈夫!10回だよ10回。流石にねー10回目は受かるっしょ!……

あれ?……10回目不合格(T-T)

この時初めて、北海道に住む父親に電話で弱音を吐いた。「もう諦めるわ…もういい。」
そしたら父さん「バイク好きなんだろ⁉︎ここで諦めたら勿体ない!」と雷を落としてきました⚡️⚡️
そこで再度奮起!

季節は夏真っ盛り。

限定解除一発試験11回目の朝は快晴でした。

いつものように、練習所で早朝練習してから府中運転免許試験場へ向かい、試験コーススタート地点で待機。自分の番が来るまで前走者の走りをじっくり観察。すると数名が合格。受験者待機所とスタート地点は少し離れているため、待機している受験者から見た合格不合格の判断は、試験官が受験者に対して最後に「黄色い手帳」を差し出した時が合格。どんな手帳なのか合格した者でなければ判らないという、何とも神秘的な黄色い手帳。

「今日はリラックスして行こう!」

そんな思いで11回目を受けたと記憶しています。そして自分の番。

オーバーアクション気味の安全確認、メリハリあるアクセルワーク、キビキビした車線変更と右左折、全神経を右手と右足に集中させた急制動、舞うようなスラローム、アクセル、クラッチ、リアブレーキを絶妙な操作でバランスを取る一本橋…全て上手くいった!そして試験コース無事にゴールして終了。バイクから降り試験官の元へ行くと、今回で11回目、さすがに試験官も私の顔と名前を覚えたらしく、「よくこれまで諦めずに頑張ったね!おめでとう!」と言いながら、私に黄色い手帳をくれました。手帳の表紙には、「グッドライダーの心得」と書いてあったような…。ここに来るまで約1年、やっと限定解除一発試験に11回目で合格出来た喜びと感動は、今でも鮮明に覚えています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?